野口 祐子|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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建築学部建築学科 生活環境デザインコース

教授/野口祐子 [福祉住環境計画]

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プロフィール

博士(工学)
芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程、東洋大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程修了

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介 紹介動画

専門

福祉住環境計画

研究テーマ

障害のある人の障害特性に合わせた住環境デザイン
認知症高齢者のための空間デザインに関する調査研究
高齢者・障害者の避難所、仮設住宅における環境整備

社会的活動

日本建築学会正会員 高齢者・障がい者等居住小委員会
日本福祉のまちづくり学会正会員 関東甲信越支部幹事
リハビリテーション工学協会正会員 会誌編集委員会
北区、小平市等のバリアフリー法基本構想や福祉のまちづくり計画に関する委員(副委員長)

メッセージ

障害のある人の「障害」は、環境によって重くも軽くもなります。例えば、足に障害のある人が階段を上れず、目的の場所に行けない場合、かつては足に障害があることが原因と考えましたが、最近は、段差がある、エレベーターがない、といった環境に原因があるという考え方をします。身体の障害に限らず、認知症の人、知的障害、精神障害のある人の「障害」も同様です。問題はその人が持っているのではなく、環境側、社会の側にあるのです。
そのような視点に立って、障害のある人が生活のしづらさを感じることなく、障害のある人もない人も当たり前に暮らせる環境のあり方について研究しています。障害に配慮したとしてもさりげなくデザインされ、障害の有無に関わらず誰もが尊いひとりの人として尊重される、そんな社会を実現するために活動していきたいと思っています。

研究概要

高齢者や障害のある人の生活のしづらさ、空間の使いづらさを環境側の問題としてとらえて研究しています。最近、取り組んでいる研究は次の通りです。
・難病により長期にわたって身体状況が変化する障害者、また、知的障害や発達障害のある子どもの住環境整備に関する調査研究
・認知症の方の公共交通施設のトイレの操作系設備に関する検証研究
・被災地の高齢者・障害者の仮設住宅や復興公営住宅での暮らしの課題に関する調査研究