日本工業大学 NIPPON INSTITUTE OF TECHNOLOGY

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教育力・研究力

教育改革シンポジウム

日本工業大学の教育改善活動
授業評価アンケート
1.はじめに

本学では、授業の改善と学習成果の向上を目指し「学生による授業評価アンケート」を継続的に実施しています。
とくに第13週の授業における授業終了前の10分間、授業担当教員から学生へアンケート回答を促し、学生はスマートフォンを用い、設問だけでなく、授業で最も印象に残ったこと、得たものなどを回答します。

2.アンケートの設問

平成29年度秋学期は、学生の自由記述を促し問題点を抽出しやすくすること、予・復習の促しの模索を目指し、学生自らが授業を振り返る機会として以下の設問を設定しました。

Ⅰ:授業を振り返ってみよう
  • 問1.積極的に授業に参加しましたか。
  • 問2.授業の内容をどの程度理解できましたか。
  • 問3.この授業により、あなたは成長したと感じますか。
  • 問4.どのくらい予習復習をしましたか。
  • 問5.授業内容に疑問点があった場合や自学自習では、どのような行動をとりましたか。
Ⅱ:教員の教え方について
  • 問6.教員の説明は解り易かったですか。
  • 問7.授業において教員と学生間のコミュニケーションはありましたか。
  • 問8.クラスの雰囲気はどのようでしたか。
  • 問9.講義資料(テキスト、板書、配布資料、映像、サンプルなど)は、適切であると感じましたか。
Ⅲ:自由記述
  • 問10.あなたがこの授業で最も印象に残ったことや、得たものなどを書いてください。
3.アンケート回答率の推移

上記のとおり、「アンケート促進週間」の取組や、設問の改良を経て、アンケート回答率は右記のとおり、大幅に向上しました。
しかしながら、18歳人口の減少や学生の意識の多様化等、社会状況の変化にあわせた授業の改善を進める必要、言い換えれば多くの学生の声を集約しなければ改善は達せられません。
本学では、アンケートの精度を高めていくために、学生の過半数以上の回答を得る必要があると認識しており、今年度の新入生には早期にアンケートの趣旨等を説明してまいります。

4.結果のフィードバック
アンケートの結果を授業担当者へフィードバックするツールとして、「個別分析表」を作成しています。上記のアンケートの設問は
  • ①積極的な授業参加
  • ②学生理解度
  • ③内容有益度
  • ④予習復習
  • ⑥説明の適切性
  • ⑦コミュニケーション
  • ⑧受講雰囲気
  • ⑨教材研究
の要素に細分化し、数値化して右記のとおりレーダーチャート化しました。
全体的に「予習・復習の促し」の評点が低い傾向にあり、以下の促しが必要であると認識しています。
・学生:授業で得た知識を確実に自分のものとするために予・復習は必要な手段であること。
・授業担当者:説明に終始せず、学生のモチベーション向上や予習復習への雰囲気作りを念頭に置くこと。

作成:教育研究推進室、IR室

教職員の授業参観と教育改革シンポジウム
1.はじめに

本学では、平成18年度から「すべての授業は公開である」との基本方針のもと、教員と事務職が一体なって授業公開・相互評価を実施しています。
また、教育改革に向け取組事例の紹介や、我が国をり巻く最新動向の共有等を目指し、平成14年9月以来、これまでに計53回の教育改革シンポジウムを開催しております。

2.授業公開・相互評価

これまでの問題点とその改善策、および新たな取組は下記のとおりです。

◆参観者の評価と授業担当者のコメントがそれぞれ一方通行になっている。
◆さらに授業改善につながる制度へ。

⇒ 参観者と授業者の相互コミュニケーションができる開示方法、「科目全体を参観する」枠組を構築しました。
  • ①授業担当者は、参観者へ知ってもらいたこと、予・復習の促し方法、公開資料(教科書、シラバス、過去試験問題等)、参観者へのメッセージ(参観日の授業内容の位置づけ等)をあらかじめ「授業担当者からのコメント」書面に提示。

    ・参観者は、授業参観に先立ちこれらを確認したうえで、授業参観に臨む。

  • ②参観者は「参観報告」を作成。

    ・参観者の意見は匿名化し、教育研究推進室でとりまめ授業担当者へ報告。

  • ③授業担当者は「参観報告」に対する感想、今後改善したい点などを「授業担当者からのコメント」書面に追記。

    ・追記後、参観者はコメントを閲覧し、改善点等を確認できる。

◆評価者能力の向上。

⇒ 「参観報告」の書式に【良かった点・参考になった点】【改善が必要な点】の項目を盛り込み、多面的な評価が可能な枠組みを構築しました。

3.教育改革シンポジウム
3月1日に第53回教育改革シンポジウム授業評価2017「教育現場から見えるもの」を開催し、授業参観や学生による授業評価アンケート総括し、所見や改善点等を教職員が一体となり情報を共有しました。
また、本学近隣に所在する大学の教職員の皆様もお越しいだき、外部からの視点もご教示いただきました。
・授業公開・相互評価
コメントシートを用いた授業担当者からの振り返りを開始、「…がしかし」のような授業参観の感想を寄せるコメント増加等、変化あり。授業評価は現状の「見直し」であり、その終わりはない。
・授業評価アンケートの分析
アンケート回答率が向上、学生自らが授業を振り返り自らの成長を問う促しを開始。学生へのアンケートの習慣づけ、授業の存在意義の再検討、予・復習の促しは今後も必要。
・パネルディスカッション(授業担当者、教務課)
各授業担当者から、授業運営上特に注意を払っている点や学生の気質の変化等、現場の目線から報告。
授業評価アンケートにおける自由記述欄の文字数と記述内容との相関等も、今回初めて報告。


教育改革にゴールはありません。
本学は、今後もPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を回し、「実工学教育」をさらに進化させていきます。

作成:教育研究推進室、IR室

平成29年度 教育改革シンポジウム一覧