プログラムの概要:

実践機械工学プログラムは、工学部機械工学科に設置された技術者教育プログラムである。本プログラムでは、2008年度以降の入学者を対象とし、卒業生が製造業における設計・生産技術部門のプロジェクトリーダーとして活躍する事を想定した技術者教育を行っている。

本学は、工業高校卒業程度の技術的能力を備えた人材を集め、その知識の延長においてさらに高度な技術教育を行うことで、工学理論を技術に直結しうる能力をもつ高級技術者の育成を建学の精神の柱として1967年に開学された。この伝統を活かし、現在も工業高校卒業者を多く受け入れている。本学の入学者は学習歴に応じた基礎教育を受けるため、2年次春学期までは集中コース(機械工学を学んだことのない入学生を対象)と発展コース(工業高校機械系学科などで機械工学を学んだ入学生を対象)に分かれて学ぶ。実践機械工学プログラムへの進学は、学生の志望も明確になる1年次秋学期の終了時において両コースから本プログラムへの進学者が選抜される。その他の学生は2年次春学期終了時に、志望に応じてプロダクトデザインコースまたはメカニクスコースで学ぶ。本プログラムへの進学者は主に2年次春学期から4年次秋学期の期間において学習・教育到達目標の全てを達成するように構成されたカリキュラムにしたがい学習する。

学習・教育到達目標には、製造業における設計・生産技術部門で求められる知識、技術、姿勢の習得を目指すとともに、自立し、他者との交流にも長けた広い視野を持つことが掲げられている。

主な開講科目と学習・教育到達目標との関わりは次の通りである。機械材料、材料力学、機械加工などでは技術のベースとなる科学知識の習得を目指す。機械工学実験、機械製図、機械設計などでは、ものづくり実践の基礎を習得する。実践加工学演習や倫理と技術などでは、技術遂行の姿勢を学ぶ。以上は主として専門教育に関する科目で、設計・生産技術部門で求められる知識、技術、姿勢の習得を主目的としている。哲学、資源環境論などはグローバルな視野を身に付けるための科目であり、健康科学や心理学などの自己を律する術を学ぶ科目とあわせて、自立した技術者となる事を目標とする科目である。文章表現法や総合英語は、他者と交流する能力を高めるための科目である。上記科目を学んだ後に履修する卒業研究は、指導教授による個人指導により学習・教育到達目標に掲げられた能力を総合的に育成する科目である。

ここに掲げた教育を実施するための施設として、機械実工学教育センター内の機械工作室、製図室、CAD/CAM/CAE演習室、あるいは工業技術博物館などが設備されており、勉学を支援する組織として、学修支援センター、LC (Library and Communication) センター、英語教育センターなどが設備されている。

本プログラムの運営組織は、議決を行う学科教室会議を中心に、企画、立案を行う実践機械工学プログラム運営委員会、および教育内容等の評価を行う教育評価委員会により構成されている。いわゆるPlan, Do, Check, Action のサイクルが機能する運営組織になっている。