基幹工学部
機械工学科
工学の基盤となる機械工学の「伝統」と「最先端」を修得する
「デザイン・設計」「エネルギー・制御」「生産技術」。機械工学の基本となる3つの分野には過去から受け継がれてきたものづくりの知識と技術が集約されています。機械工学科では基礎となる知識と能力を大切にし、最先端の知識・技術や考え方を学びながら、科学技術のハード面を支える確かな基礎能力と優れた柔軟性を兼ね備えたエンジニアを育成します。
学科の特長
講義と実験・実習を並行して学修し理解を深める
講義だけでなく実験・実習を通して、知識と技術を深く理解します。多彩な実験・実習は、興味・関心を広げる大きなきっかけとなるはずです。
豊富な演習とアクティブラーニングを取り入れた科目を用意
グループでの活動や企画から製作まで一貫して取り組む実習など、エンジニアにとって大切な協調性や積極性を高める授業スタイルを取り入れています。
幅広い将来性
「機械」といってもその分野は設計から製造まで多様です。基礎能力と柔軟性を重視する学びが、卒業後の可能性を大きく広げます。
カリキュラムポリシー
本学科では、幅広い機械工学の知識を有し、複雑な問題を技術的な視点から創造的に解決できるエンジニアを育成します。学生がディプロマポリシーに掲げる学習・教育到達目標を達成できるように、共通科目と専門科目をバランスよく配置しています。
  • (1)1年次は、「機械工作」「製図」「CAD」および「機械材料」などの科目で機械工学を学ぶための基礎を身につけます。
  • (2)2年次は、専門基礎科目で設計や四力学などの機械工学の専門科目の基礎力を身につけます。また、機械工学に関する実験科目やメカトロニクス等の科目の中で、機械工学を実践的に応用する能力を身につけます。
  • (3)2年次から3年次にかけて、「マーケティング」「倫理」「知的財産」「品質管理」「資源環境」などの科目で、実践的な技術者に求められる高い教養を身につけます。
  • (4)3年次は、デザイン・設計分野、エネルギー・制御分野、生産技術分野に関する専門科目を配置します。これにより進路や個性に応じた専門科目を選択して学習でき、これらを基礎として4年次の卒業研究に取り組むことができます。
  • (5)4年次の卒業研究で企画力、問題発見能力と解決能力、さらにプレゼンテーション能力を養います。
学びの系統
デザイン・設計系
製品を生み出すための工業デザインの知識を学び、提案力を身につけるとともに、製品を実現させるための機構開発や構造解析およびCAD/CAM/CAEを用いた設計手法を学びます。開発の現場で求められる実践的な能力を持ったエンジニアを育てます。
エネルギー・制御系
エンジンなどの動力関連機器の高効率化、風力発電などの自然エネルギーの有効利用に貢献する技術を身につけるために、流体や熱に関連する応用技術を学びます。また、機械の機構・制御・計測の知識を修得し、ロボットや加工装置の高機能化に寄与できるエンジニアを育てます。
生産技術系
材料および加工方法について学び生産技術に関する実践的な知識と技能を修得します。さらにこれらをもとに新材料や新たな加工方法を開発するための能力を育てることで、工業製品の高精度化・高品質化および低コスト化に貢献できるエンジニアを育てます。
» めざす資格(分野共通)
技術士、CAD利用技術者、3次元CAD利用技術者、一般計量士、機械設計技術者、国家技能検定試験、高等学校教諭一種免許(工業)、中学校教諭一種免許(技術、数学)
» 将来の進路
大学院進学、自動車・自動車部品製造、産業機器製造、精密機械製造、プラントメンテナンス、金型設計製造、日用品製造、鉄鋼業、医療機器製造、測定機器製造、公務員、教員
科目PICK UP
マイクロマシン
自動車やロボット、スマートフォンに搭載され、高度な働きをする米粒ほどの小さな機械の構造やメカニズムについて学びます。
機械加工
機械部品の製作法について学びます。加工法、工作機械、切削工具などに関しての理論と実際を知り、ものづくりの高い技術を身につけます。
材料分析
硬さ試験、引張試験といった機械試験、走査型電子顕微鏡を用いた物理試験などを通して、各種材料分析に必要な知識を身につけます。
研究室PICK UP
制御システム研究室
[石川貴一朗准教授/博士(工学)]
自律走行で3D地図をつくりあげる
モバイルマッピングシステム
センサーを搭載した車両を走らせ 、 道路の周辺の3D地図をつくるモバイルマッピングシステム、および無人の自律移動車両の開発を進めています。これらの技術は、たとえば道路状況を正確に短時間で得たり、人が進入できない森林や沼地、災害後の現場の様子を把握したりすることを実現するもの。研究では、車両やセンサーの設計開発といったハー ドウェアの知識だけでなく、計測データの解析などを行うソフトウェア活用のスキルも必要とされます。
車両上に設匿されたセンサーや車両内部の機械電気系統など、実際に車両をつくる過程で機械工学への深い理解が身につく。そしてハードウェアだけでなく、GPSや計測データの画像処理も行う横断的な研究内容が大きな特長。企業との共同研究も多い。
エンジンシステム研究室
[中野道王教授/博士(工学)]
「エンジンは生き物」。燃焼現象を解析し
エンジンの可能性に挑む
極寒や酷暑など、地球上のさまざまな環境条件に左右されにく いエンジンは、開発途上国を中心に、依然として高い需要があります。排気量数十ccの芝刈機も数千ccの高級車も、エンジンの根本的な原理は同じ。「燃焼反応解析装置」で中間生成物や排気成分を突き止めたり、プラグを増やす「多点点火方式」の効果を調べたりと、エンジン内の化学反応を多面的に分析し、優れた燃焼効率とクリーンな排気を両立させる技術を追究しています。
燃焼サイクルで燃え残ったガスを次のサイクルの燃焼に有効利用するために排気の成分を詳しく調べたり、シリンダ内の混合気のムラが燃焼におよぼす影害を明らかにするために可視化エンジンで観察したりすることで、世界に誇る日本のエンジン技術を実践的に学習する。

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