アメリカ文学・英語教育

吉田 要 准教授

Laboratory

研究室紹介

アメリカ文学の中でも特に、現代アメリカ詩の「母」と目される19世紀の女性詩人エミリィ・ディキンスンを研究しています。また、洋楽を英語教育に取り入れる研究も行っています。

主な研究紹介

エミリィ・ディキンスンの詩学

詩人は社会的にいかに形成され、詩はいかに生み出されるのか。19世紀のアメリカ詩人Emily Dickinsonは社会にあまり目を向けず、内向きな傾向が強いと評されてきましたが、実は社会と深いつながりがあるのではないかという仮定に基づき、詩人や詩を社会・文化・歴史というレンズを通して考察する作業を進めています。現在は「農業」をキーワードにして、ディキンスンと農業環境との関係を探究しています。これまで共著書として『文学・労働・アメリカ』(2010年)、『エミリ・ディキンスンの詩の世界』(2011年)、『アメリカ文学と革命』(2016年)、『私の好きなエミリ・ディキンスンの詩』(2016年)の4冊が出版されています。

洋楽と英語教育

洋楽を英語教育に用いる実践を通して、歌詞の意味だけではなく音のつながりやリズムを体感すること、曲や歌手についての記事を読んで関連する映像を見ること、曲や歌手などに関する考えを伝え合ったり発表したりすること、などの有効性を模索しています。その一環として、大学用英語テキストEnjoying English through Pop Songs(『ソングス&カルチャー ――ポップソングで学ぶ初級英語――』、2017年)を共同執筆しています。