機械技術史研究室

丹治 明 講師

Laboratory

研究室紹介

創造と変化を繰り返してきた機械史を学ぶことで、技術者に欠かせない観察力と創造性を養います。具体的には、工業技術博物館の文献や実物資料を用いた歴史調査、大正・昭和初期の大型図面のデータベース構築、さらに、旧式工作機械の3Dモデルによる復元などに取り組みます。

主な研究紹介

デジタル技術を活用した昭和初期の工作機械技術の実証研究

工業技術博物館には、工作機械と工作機械製作用図面約200機種分が収蔵されています。工作機械には、秀逸な技術を駆使して製造されていますが、それらは、機械内部などに設置されていることが大半で、詳細な観察をすることは困難です。そこで、本研究では、現在ではポピュラーとなったデジタル技術を利用して、当時の工作機械を3次元モデルで復元し、可視化された技術資料を作成します。

S形フライス盤(東京瓦斯電工業・1936製)の3次元モデル

現在の機械工学の基盤を築いた技術の可視化

19世紀に創られた蒸気機関車は、当時の陸上輸送に革命をもたらし、現在の鉄道輸送の基礎を確立しました。工業技術博物館には、1891年・イギリス製の2109号蒸気機関車が動態保存されています。当時の機械工学の粋を尽くして設計・製造された蒸気機関車は、現在でも学ぶ価値のある資料とされています。そこで、保存中の当蒸気機関車実物の調査・観察を実施し、さらに3次元モデルを作成することにより詳細な機械構造の可視化を実現します。

キャンパスを疾走する2109号蒸気機関車

工業技術博物館における特別展示会の企画・開催

工業技術博物館において開館当時より、本研究室の研究活動の一部として、特別展を企画・開催しております。特別展は、博物館活動の活性化を目的として開催する期間を限定した展示です。当館においては、日常生活の見過ごされがちな機械技術を紹介する事柄をテーマにして開催しております。これまで「自転車」・「筆記具」・「体重計」などをテーマに27回開催し、今後も継続します。

特別展のポスター