先進工学部情報メディア工学科
研究室紹介
情報技術を活用した地域貢献の活動を大学における工学教育に取り入れるための研究
インターネットはもちろん、ビッグデータ、人工知能、AR、VRなどなど、情報技術(IT)の発展はどんどん加速し、私たちの生活の隅々に入り込んでいます。これらの技術の恩恵は、必ずしもすべての人に等しく与えられているわけではありません。そこには深刻な格差が生まれており、広がり続けています。情報工学を学ぶ学生たちは、ITがどのような形で使われたら人や社会を豊かにするのか、地域の中に出かけて行って、様々な人たちと出会うことで、新しい発見と体験をします。コミュニティーセンターでのITサポート活動、小学校でのコンピュータを使う授業の支援、特別支援学校向けのアプリ開発などを通じて、IT技術の深い学びを作り上げるための仕組みを研究しています。

主な研究紹介
新しいセンサ機器を活用したアプリケーション開発の研究
モーションセンサや視線センサ、筋電位による入力装置、センサ付きのヘッドマウントディスプレーなど、PCを使ってコントロールできる新しいデバイス(装置)が次々に開発されています。多くの場合、これらのデバイスを使ったゲーム向けのアプリケーションが開発されたりしますが、それ以外の分野への応用がなかなか進まないことがあります。ところが、高齢者や障害を持つ人たちなどにとって、こうしたデバイスがとても役に立つ場合があります。しかしそうした人々がこれらのデバイスを使う機会はほとんどありません。そこで、学生たちがアイデアを出してアプリケーションを作成し、利用したい人たちに使ってもらって評価してもらう取り組みをしています。最初は、新しいデバイスなのでどのようにプログラムを作ったらいいか、学生たちは苦労しますが、これが彼らのプログラミング能力を伸ばします。そしてほかの人に使ってもらい、評価してもらうことで、新しいアイデアが生まれてきます。
