日本工業大学 NIPPON INSTITUTE OF TECHNOLOGY

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教育力・研究力

カレッジマイスタープログラム

取組の概要

  「7つの工房によるカレッジマイスターの養成-体験的実工学教育-」は、小型旋盤や茶室など具体的実物を長時間かけて完成させる体験学習と、その内容と対応する工学専門の講義科目を並行して学ぶデュアルシステムです。仮想体験(シミュレーション)ではない実際のものづくりを、企画から設計・製図、生産・施工まで一貫して体験する実工学教育であり、細分化した工学諸分野の知識・技術を統合する生産現場が求める総合的な判断力も、ここで養われます。具体的目標への過程と達成感が、技術者としての問題解決能力の基礎となるばかりでなく、カレッジマイスターを目指す学生の存在が、全学生の学習意欲を高める牽引車となっています。完成度の高い作品を仕上げるとともに、推奨する講義科目を履修し、専門知識と技能を身につけた学生には、「カレッジマイスター」の称号とメダルが与えられます。
 開講当初7つの工房からスタートし、月日を経る中で最大15工房まで増えましたが、新しい学部学科体制となった平成30年度からは10工房になり、これにともないこれまでの「工房教育プログラム」は更なるパワーアップをはかり「カレッジマイスタープログラム」として引き継がれました。そして増々大学内外の様々な場面でその成果を発表していきます。

 (補注)「工房科目」は「7つの工房によるカレッジマイスターの養成-体験的実工学教育-」の取組名で、平成17 年度文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されました。「特色ある大学教育支援プログラム」は、大学教育の改善に資する種々の取組のうち、特色ある優れたものが選定されます。選定された事例を広く社会に情報提供し、国公私立大学を通じ他大学での参考となる教育改善の取組によって各大学の教員のインセンティブになるとともに、高等教育の活性化が促進されることを目的とするものです。


特に優秀と認められた履修者に授与されるメダルと認定証

活躍する10の工房

機械加工工房

工作機械のミニ旋盤を自作するプログラム。設計図を読み取り、部品の製作・組み立て・調整と、一連の機械加工プロセスを経て、完成させます。設計から製作にいたる生産の流れを一貫して学び、高度な機械加工技術を習得することができます。

フォーミュラ工房

毎年新しいフォーミュラカーを製作し、全日本学生フォーミュラ大会に参加します。企画・設計・解析・製作・評価という、ものづくりの一連のプロセスを学べるだけでなく、チームワークによって目標を達成する喜びも体験できます。http://ffnit.koyukai.com/

モノ創りデザイン工房

機能性と美しさとを備えたオリジナル製品を、アイデアの創出から制作まで通して開発します。機械式時計のテーマでは、歯車から制作することで工具や加工機械に習熟することに加え、使用評価を踏まえて機能と意匠を洗練していくことで、モノ創りのセンスを磨きます。

知能化モビリティ

地図作成、災害救助、月面探査など、さまざまな作業を自動的に行う車両やロボットをつくる過程を通じて、センサ、通信システム、車両のしくみなどを学びます。高度なエンジニアリングの楽しさ、チームで仕事をする喜びを体験しましょう。

Science Grit

目標はずばり「サイエンス・インカレ」での発表と入賞。「化学」「生物学」「植物学」などの分野において、学生自らが研究テーマを考え、実験を行い、プレゼンテーションをします。自然科学への好奇心は無限。さあ、サイエンスヘチャレンジ!

ヒューマノイドロボット研究

世界に一台だけのオリジナルのヒューマノイドロボットを開発します。コンピュータを用いた設計にはじまり、工作機械を用いたメカの作成、カメラやセンサを用いた制御システム構築、歩行プログラミングまで、人型ロボット開発に必要な幅広い知識・技術を修得できます。

ロボット製作プロジェクト

ロボットコンテストでの優勝を目標に、さまざまな種類のロボットの企画・設計・開発を行います。実際にコンテストに出場することで、ロボットの製作方法だけでなく、チームでの開発における進行管理スキルや協調性も身につけられます。

フィジカルコンピューティング工房

動画や音声に加え、CG技術、光や重力を感知するセンサーなどを組み合わせて、人の動き、形、声に反応してさまざまに変化する作品を制作します。学外のコンテストにも挑戦します。プログラミングの経験とコンピュータを使ったものづくりへの意欲を持つ学生が対象です。

木造建築工房

市民農園の休憩所、移動式売店、茶室などの小規模建築を企画・設計・施工するプログラムです。NPO団体等との協働により、地域のニーズにあった建設プロジェクトを実施します。建設について実践的な知識・技術を得るとともに、チームでプロジェクトを運営する力も身につきます。

物理体感工房

「ものづくり」を行う過程を通し「物理」を体感的に学びます。機械、電気、木工工作など分野を問わない自由なテーマを自分で選択し、科学を楽しみながら作品として具現化していきます。座学だけでは得られない一歩踏み込んだ知識と技術が修得できます。