日本工業大学 NIPPON INSTITUTE OF TECHNOLOGY

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教育力・研究力

教育改革シンポジウム

日本工業大学の教育改善活動
「教育改善2018」がスタート
1.はじめに

3月に開催した第53回教育改革シンポジウム 授業評価2017「教育現場から見えるもの」において、昨年度の教育改善活動を振り返り、以下の課題を抽出しました。

「授業公開/相互評価」
  • 集中して聴講する学生は前方に着席するが、後方に意欲の弱い学生がみられる。
  • パワーポイント資料を見るのみの学生がいる、スライドを撮影する学生が増えている。
  • 練習・グループワークを試みるが、教室構造や人数過多等の事情でやりにくい。
  • 学生のレポート(授業時間外)の記述内容が乏しい。
  • 総論として、学生の意欲を高める必要がある。遅刻/途中退室者への対処も必要。
「授業評価アンケート」
  • 振り返りが形式的
  • 自由記述欄へのクレーム記述が増加
  • 授業評価軸の抽出が不十分
  • 授業改善に反映しにくい
2.第54回教育改革シンポジウム
「教育改善2018の趣旨および共通教育と先進工学部カリキュラムの概要」

上記の振り返りを踏まえ、5月14日(木)に開催した第54回教育改革シンポジウムは、授業参観者のスキルアップ、とくに授業参観を「受ける側」の情報を参観者一同で情報共有することを目指し、下記の内容のもと開催しました。

・教育改善2018に向けて

(教育研究推進室長 神 雅彦)
冒頭、今後の18歳人口および技術者不足予想における本学の社会的役割を説明。次いで昨年度の教育改善を振り返り、今年度の「授業参観/相互評価」「学生による授業評価アンケート」の変更点を情報共有し、既に教育研究推進室で着手した、新入生向け教育の取組(授業マナーに対する注意喚起、安全教育)にも言及しました。

・新学科におけるカリキュラム設計方針とその目指すところ
(共通教育学群・佐藤 杉弥 学群長、ロボティクス学科・樋口 勝 教授、情報メディア工学科・大橋 裕太郎 准教授)
今年度より、授業改善活動に着手する前に、授業参観を「受ける側」の学科におけるカリキュラムの概要を知る機会を設けました。
上記の先生方にはカリキュラムの基本方針のみならず、どのような人材育成を目指すかにも言及いただき、シンポジウム参加者一同の情報共有に資する機会としました。

・総合討論/パネルディスカッション

(モデレーター:共通教育学群 衛藤 和文 教授)
(パネリスト:共通教育学群 佐藤 杉弥 学群長、中里 裕一 ロボティクス学科長、佐藤 進也 情報メディア工学科長、ロボティクス学科・樋口 勝 教授、情報メディア工学科・大橋 裕太郎 准教授、穴井 正洋 教務課長補佐)
先のカリキュラム概要の説明における疑問点、不明点を振り返るだけでなく、パネリスト相互の意見交換を通じ、本学の教育の目指す姿にも言及しました。このほか、本学教務システム拡充の推移等にも触れました。


シンポジウム風景

カリキュラム基本方針の紹介(大橋准教授)

パネルディスカッション風景

パネリスト間の意見交換
3.今年度の教育改善活動(目標や変更点など)

Ⅰ:「授業公開/相互評価」

【目的/目標】
  • 新学科におけるカリキュラムのねらいと特徴を明確にしてもらう。
  • ねらいを実現するための効果的な授業展開を模索する。
  • 本学の教育に関する効果的な外部発信方法を立案する。
【実施方法】
  • 事前シンポジウムの開催(第54回教育改革シンポジウム):
     新学科カリキュラムのねらいと特徴の共有
  • 学生キャンペーンの実施・授業評価アンケートとの連動:
     ⇒授業は教員と学生でつくるもの!教室美化・遅刻・途中退室やめよう!
     ⇒学期中間アンケートの実施
  • 注目授業の抽出:
     教育改革シンポジウムで紹介
  • 本学教育の見せ方立案とプロモーション
  • 評価軸の設定と分析:
     アンケート設問【学科毎】を検討、設定を目指す

Ⅱ:「学生による授業評価アンケート」

課題に対する対応を、次のように検討しました。

  • 振り返りが形式的
     ⇒記述式の設問を設定し、学生が授業を通じどのように成長したかを問います。
  • 自由記述欄へのクレーム記述が増加
     ⇒学生に対しアンケートの書き方を指導し、集計データの開示方法を検討します。
  • 授業評価軸の抽出が不十分
     ⇒設問内容のさらなる検討をすすめます。
  • 授業改善に反映しにくい
     ⇒授業期間の折り返しとなる時期に「中間評価」の試行を開始しました。学生の意見がどのように授業改善へ繋がるか、効果測定を目指します。

教育改革にゴールはありません。
本学は、今後もPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を回し、「実工学教育」をさらに進化させていきます。

作成:教育研究推進室、IR室