日本工業大学

SDGs関連研究

2024/06/13

高齢者のYouTube視聴におけるサムネイルの感性評価に関する研究

本研究では、高齢者を対象にした動画共有サイトにおけるサムネイルの感性評価について、実験的に検証を行なった。参加者は、日常生活に支障がない60歳以上の100名とした。測定項目は、参加者の基本情報(5項目)、サムネイルに対する感性評価(11項目)、総合評価(2項目)であった。実験条件は、「迫力」、「落ち着き」、「華やか」、「簡素」を組み合わせた4条件で構成した。実験は、社会福祉協議会において実験環境を設定し、10:00~14:00の時間帯に実施した。 実験手順は、各条件において、サムネイルの閲覧(10秒)、感性評価(1分30秒)、休憩(20秒)の手順で実施した。実験によって得られたデータは、因子分析を行ない、「好感的」、「悲観的」と命名した。次に、因子得点を用いて特徴の導出を行ない、図1に示すような傾向が示された。以上より、次のことが提案できる。
・男性を対象にする場合は、「迫力・華やか」なデザインのサムネイルが望ましい
・女性を対象にする場合は、「落ち着き・簡素」なデザインのサムネイルが望ましい
・動画の内容を伝えるためには、「不快」や「つまらない」と感じさせないことが望ましい

▲図1

大塚琉大さん、船橋広大さん.jpg

情報メディア工学科 船橋広大さん、大塚琉大さん

◆研究期間
2023年4月1日~2024年3月31日
◆担当教員
情報メディア工学科 高津洋貴 准教授
◆学生
情報メディア工学科 斉藤光祐、中村隼輔(2024年3月卒業)
◆関係者
社会福祉協議会すてっぷ宮代  近藤莉歩

NIT SDGs 一覧へ