日本工業大学

SDGs関連研究

2022/01/12

世界共通のインフラ、インターネットを見える化する

img04-04-1.jpg GOAL9の達成目標のターゲット9.1は、だれも取り残さない公平な経済の発展と福祉を支援する、強靭なインフラをつくりだすことを謳っています。
 今日、世界の人びとの生活とともにあるインターネットは、最も身近にある社会インフラの一つです。いつでもどこでもだれにでも快適にインターネットを利用できる環境を整えることが重要な開発目標の一つです。
 私たちの研究室では、端末の進化やアプリケーションの多様化などに伴って、インターネット上で生じている様々な変化を見える化しています。
 例えば、モノのインターネットIoTシステムでセンサからの情報が集中して交通渋滞のように混雑している状況や、映像と音声のずれ、不正アクセスなどを可視化して、快適なネット環境のありかたを探っています。
 学生たちはまた、ツイッターなどのSNSの分析にも取り組んでいます。機械学習によるアニメ書籍の売上や上映中の映画観客動員数の予測などを通じて日々データ分析スキルを磨いています。
 今日、あらゆる産業に情報通信技術が浸透しつつあり、遠隔授業やテレワークなどの新たな生活様式への対応が求められています。これからも、様々な利用環境の変化やサイバー攻撃などに対しても強靭な社会インフラとして、世界中のだれもが安価で快適に利用できるインターネット環境を整えることがますます重要になると考えています。

基幹工学部 電気電子通信工学科
吉野秀明教授

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