日本工業大学

SDGs関連研究

2022/01/12

災害時も住み続けられる木造住宅を

img04-06-1.jpg 地震、豪雨、地滑り、台風の被害が頻発しています。こうした災害時、体育館などにプライバシーを保つのも難しい状態で多くの人が避難所生活を送ることを余儀なくされています。これは仕方のないことなのでしょうか。
 そうではありません。避難所ではなく自宅に住み続けられる、あるいは自宅で避難し社会インフラの復旧を待っていられるようにすることは可能です。それができるようにするのが、建築に携わる者の仕事だと思っています。
 私たちが目指しているのは、頻発する中小地震や日々の交通振動などに対して極力経年劣化せず、想定外と言われるような極大地震の後でも住み続けられる木造住宅です。また、私たちの研究室は木造建築の可能性を広げる研究もしています。例えば、ビル建築に応用できる高強度な木造建築の接合部技術も開発しています。
 学生達と共に片面接着の制振テープを開発しました。施工しやすく安価であることがポイントです。また、企業との共同研究で車のディスクブレーキに着目し、摩擦ダンパーを組み込んだ制振耐力壁も開発しました。GOAL 11の「包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市と人間居住を実現する」は、私たちの目指すところと一致します。

建築学部 建築学科建築コース
那須秀行教授

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