日本工業大学

SDGs関連研究

2022/07/08

発展途上国におけるプログラミング教育支援

 近年、世界的にコンピュテーショナルシンキングスキル(CT)習得の必要性が重要となっています。CTスキルとは、IT 技術者が持つべき計算論的思考力であり、具体的には、コンピュータが実行できる方法で課題と解決策を表現する能力であると広く認識されています。
 しかしながら発展途上国ではPCやインターネットの設備を整えることはむずかしく、現状では先進国とのデジタルデバイドが広がるばかりです。ところが発展途上国では固定電話のインフラストラクチャが整備されていない分、スマートフォンは普及しています。
 われわれは、「ボール紙とスマートフォンでできるプログラミング教育」を提唱し、ボール紙で作成したカードを組み合わせることでプログラミング環境を整えCTスキルを醸成する活動を実践したいと考えました。
 プロトタイプとして、カードを作成し、読み取りから実行までの一連の動作をスマートフォンで実行することができました。今後は、一連の動作をより簡略化し、利便性を向上させるとともに指導者にも有用な知見を提供できるように分析するシステムを構築していきたいです。

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先進工学部 情報メディア工学科
加藤利康 准教授

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