日本工業大学

SDGs関連研究

2023/07/18

バイオメタンガス発酵による脱炭素、循環型農業の研究

バイオメタンガス発酵による脱炭素は、SDGsの多くの目標に関連しており、持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みの一つです。まず、バイオメタンガス発酵は再生可能エネルギーの一種であり(目標7)、また、再生可能エネルギーの普及により、エネルギー貧困を解消し、低所得層の生活改善につながります(目標1)。バイオメタンガス発酵の副産物として得られる液体肥料は、農作物の生産に必要不可欠な栄養素を補給することができます(目標2)。他にも、バイオメタンガス発酵は、廃棄物のリサイクルや再生可能エネルギーの活用により(目標12)にも関連しています。

本活動に際し、本学の佐藤茂夫名誉教授に「バイオガスマイスター中級講座」を開催していただきました。講座では、バイオメタンガス発酵装置の製作と講習を通して学生達にバイオメタンガス発酵装置の機能と設計やバイオガスの特性について教えていただき、メタンガス利用に際しての安全教育も行いました。今後の活動を継続的に広げる為に途中からカレッジマイスタープログラムの「SDGs for Engineers」にも参加していただきました。

今後は製作した装置の利用を農家の方に協力してもらい、バイオメタンガス発酵装置を利用した際の農業廃棄物の有効活用方法の検討や発酵装置から得られたバイオガスの農家での利用方法についての検討。バイオメタンガス発酵装置を維持管理するための技術やノウハウを蓄積していく必要があります。
 

温水循環装置・メタン発酵槽の製作.jpg


先進工学部 ロボティクス学科 秋元俊成 准教授

◆学生◆
秋元研究室8名
内田研究室7名
カレッジマイスタープログラムSDGs for Engineers7名

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