日本工業大学

SDGs関連研究

2026/06/09

植物バイオマスと光応答の関係

植物は光合成に必要な光を効率的に獲得するための仕組みを持っており、それらは青色光によって調節されていることが分かっています。植物における青色光応答で最も重要な因子は、その光受容体です。モデル植物の1つであるシロイヌナズナは、フォトトロピン1(phot1)とフォトトロピン2(phot2)という青色光受容体を持っています。これらの光受容体を介して、植物は気孔を開口したり、葉緑体を移動させたり、光に向かって伸長(光屈性)させたりします。
一方、photで受容された光シグナルは、各反応において異なるシグナル伝達因子によって下流に伝わることが分かっています。そこで本研究では、特に植物の地上部が示す光の方向に伸長する光屈性に注目し、その必須因子でありphotの下流で働くNPH3と植物バイオマス生産の関係を調べました。
普通のシロイヌナズナ(野生型)とnph3変異体を室内の培養室(E24棟-112室)で育てると、特に弱い光環境下では変異体で生重量の低下が見られました(左図)。しかし、同条件下でphotのリン酸化状態を調べても、野生型と変異体で大きな差はなかったため(右図)、phot以外の因子の関与が考えられました。

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    左図
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    右図
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    発表者:河村拓摩さん

◆研究期間
2025年6月1日~2026年3月31日
◆担当教員
環境生命化学科 芳賀健
◆学生
植物生産工学研究室
2025年度 卒業生:河村 拓摩、泉 剛斗、椎橋 政仁、島田 圭太
3年生:相臺 海斗、藤沼 由成、堀口 幸聖

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