SDGs関連研究
2026/06/05
防災意識向上のための避難訓練用VR教材の開発
わが国では自然災害が頻発しており、教育現場においては学習者の安全確保と主体的な避難行動能力の育成が急務となっています。しかし、従来の避難訓練では代表者の実施に限られるなど、全員が同一の機会を得られるとは限りません。こうした課題に対して、VRは安全な環境下で体験できるため、学習効果を高める手法として広く期待されています。そこで本研究の目的は、教育現場で災害が発生した状況を想定したVR体験教材を開発し、防災意識の向上を図れるようにすることです。
日本工業大学の学部生を対象とし、埼玉キャンパスの一部を舞台としたVR避難訓練を行える教材を開発しました(左図1)。訓練後に省察を行うかどうかを操作変数とし、アンケートや行動ログから定量的に評価することで、参加者の防災意識や避難行動意図に与える影響を検証しました。
検証の結果、防災意識の向上についてのアンケート結果を統計検定したところ、有意差は認められませんでした。しかしながら、行動ログでは実験群の検知回数が統制群より有意に小さくなりました。これは、実験群において避難行動が良い方向に改善されたことを示しています。今後は、フィードバック(右図2)への注目を促すシステム的工夫を行い、省察行動と効果の関係を検証していきます。
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図1 -
図2 -
発表者:肥後侑希さん
◆研究期間
2025年4月1日~2026年3月31日
◆担当教員
情報メディア工学科 加藤利康
◆学生
加藤研究室 石神 翔梧、小島 崇彰、小西 琉之介
