日本工業大学

SDGs関連研究

2025/06/13

天然由来セルロースの特性評価

酢酸菌が排出するバクテリアセルロースの機械的特性を調べるため、炭素源としてD-glucose、Sucrose、Dextrin、Polydextrose を使用し,30℃の環境で2 週間セルロースの培養を行った.得られたセルロース膜を乾燥させて繊維の状態を電子顕微鏡で観察し、またその後引張試験を行った。繊維の直径はおよそ100~200nm程度であり、直径のばらつきはほとんど見られなかった。引張試験を行った結果、糖の種類によって最大応力の違いが見られ、それぞれについてFTIRで分子構造を調べたところ、3300cm-1付近の水素結合量に違いが見られ、特定の結合が機械的特性に影響を及ぼしていることがわかった。

  • 安原鋭幸先生-1.jpeg
    図1 培養したバクテリアセルロース

  • 安原鋭幸先生-2.jpg
    図2 バクテリアセルロース繊維のSEM観察写真(Polydextrose)

◆研究期間
2024年4月1日~2025年3月31日
◆担当教員
ロボティクス学科 安原鋭幸 教授
◆学生
高屋敷洋仁(機械システム工学専攻2年)
須田耀介(機械システム工学専攻1年)
堀澤匠、神山樹(ロボティクス学科4年)

NIT SDGs 一覧へ