基幹工学部 電気情報工学科

平栗 健史 教授

通常、シイタケの栽培には、原木やおが粉をブロック状に固めて植菌した菌床が用いられています。 しかし木材不足や廃菌床の処理などの環境問題から、これらに代わる新しい材料の選定と栽培手法に取り組みました。

シイタケは木材に含まれるセルロース(食物繊維)を分解し、栄養源として成長しています。そこで、紙にシイタケの菌を植え、シイタケが発生するか実験を行いました。
※紙を用いた理由は、シイタケの栄養源となるセルロースを含むため。この研究のアイデアは、農業のAI化やIoT化を実現するスマート農業の研究開発を進めるなかで生まれました。

基幹工学部 電気情報工学科

清水 博幸 准教授

多くは畑で栽培される野菜や果物。 そこでは、害虫による食害で商品価値が低下しないように、微量の農薬が使用されます。

私たちは、冬場にドアノブを触ったときにバチッと感じる静電気に着目をしました。
そして、農作物に寄生する害虫に静電気を照射すると、見事に害虫に逃げていきました。
もちろん、安全のため、バチッとならない距離や電圧に調整しています。

農薬を使用しない全く新しい安全・安価な害虫防除システムとして、誰もが安心して食べることができる食物の生産を目指して、実用化に向けた研究を進めています。