英米文学・英語教育

田口 幸恵 講師

Laboratory

研究室紹介

研究室は、学生のためのコーナーと研究用のコーナーと大きく二つのコーナーに分かれています。研究用のコーナーは奥にあり、学生用のコーナーは、学生がいつでも気軽に入れるように、研究室のドアを開けてすぐのところにあります。

このコーナーでは、日本の地図及び世界の地図を始めとし、今まで日本工業大学に在籍していた留学生の出身地が載っているより詳しい地図を見ることができます。従来は、留学生と言えば東アジアの留学生が多かったのですが、近年になって東南アジア出身の留学生も本学に入学するようになりました。また、最近ではヨーロッパからはるばる来日する留学生も出てきました。従って、今まで本学で学んだことがなかった国籍の留学生が入学するたびに、学生の出身地がわかるより詳しい地図を追加していきますので、そのうち地図を貼るスペースが足りなくなってしまうかもしれません。

国籍が異なる学生が集まったクラスでは、地図が授業でも欠かせません。自分の出身地を地図で示しながら、学生は自己紹介を行ったり自分の国の文化について語ったりします。そのような中で、学生達は「日本語」や「英語」という言語の枠を超えた相互理解を深めていきます。

更に、学生用のコーナーには様々な国の文化を学べるようビデオやDVDなどの視聴覚教材も豊富に取り揃えてあります。これらの教材は適宜授業で活用しています。また、他の教員から授業で活用したいという要望がある場合には、視聴覚教材の貸し出しも行っています。

視聴覚教材の上の本棚には、資格試験関連の書籍が置いてあります。世界がひとつになりつつ昨今、卒業後の学生の進路は様々ですが、英語の学力はますます重視されつつあることは変わりありません。近年TOEICやTOFELなどの受験に関する相談で学生が来訪するようになりました。このコーナーではTOEICを始めとする各種資格試験に関する情報提供や学習指導も行っています。

今後、このコーナーは単なる学生の学習指導や学習相談の場としてだけではなく、国籍フリーな学生の交流の場としても活用していきたいと思っています。

英語の勉強会

主な研究紹介

留学生のための英語教育

現在、日本人学生のための英語の学習教材は国内で多数出版されています。しかし、留学生用の教材は皆無です。日本人学生のクラスとは異なり、留学生の英語クラスには様々な国の学生がおり、それぞれの学生が独自の母語を持っています。従って、英語で難しいと思う発音や文法事項は留学生の母語によって異なり、更に受けてきた英語教育の年数や教育の方法なども異なります。このような状況下で、留学生用の教材開発は極めて困難であると思われます。一方で、日本においては、留学生に対し、日本語能力だけではなく高い英語能力も求める企業が少なくありません。そんな中で、留学生は大学入学前に日本語の集中講義を受けながらも英語の能力も維持し、なお且つ大学でも英語力を伸ばしていく必要があります。現在そのための教材の研究を行っております。

マルチメディアを使った英語教育

外国語教育メディア学会に所属し、マルチメディア教育の研究を行っています。授業では、無料でありながら良質な英語学習サイトや便利なオンライン辞書などは学生には好評でした。また、留学生には日本語と英語の両方が学べるiTunesとiPodを使った学習法も伝授しました。現在YouTubeを使った英語学習及び授業での活用を研究しています。今後はスマートフォンを使った英語学習も研究していきたいと思っております。

マルチメディア教育に関する書籍・日本文化関連の英語の書籍(留学生用)