学長挨拶|日本工業大学について|日本工業大学
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日本工業大学について学長挨拶

学長挨拶

多様な人々の幸福に寄与する
実践的技術創造人材を育てる

学長 成田 健一

我が国の高度成長期の真っただ中、昭和42(1967)年に、工業高校生が日本で唯一、推薦で進学できる大学として本学はスタートしました。専門的な実験・実習・製図科目を初年次から履修させるなど、工業高校生の学習履歴を活かした本学独自の「実工学」の学びを展開してきました。多くの大学が工業高校生を受け入れるようになった今日でも、工業高校生がまったくハンディキャップを感じず伸び伸び学ぶことができるカリキュラムは、日本で唯一といっても過言ではありません。機械実工学教育センターの工作機械群をはじめ、学生の実験・実習のための充実した設備は本学の誇りです。工業科出身と普通科出身の学生がほぼ半々となった現在は、実験・製図などの科目では工業科出身生が手本となり、数学や英語などでは普通科出身生が手本になるという、互いの能力・得意分野を認め合い、不得意な部分を教え合うという良い環境を生んでいます。

「実工学」の学びとは、実社会に役立つことを目標に、現実の技術に触れる実体験的学習を重んじるという教育です。「知識情報化社会」といわれる今日、ものづくりの現場は多くの変革を迫られていますが、DX(デジタル・トラスフォーメーション)を進めると言っても、新しい技術をどのように導入すれば生産性の向上に結びつくかの判断は、現場を知り尽くした技術者にしかできません。今、最も求められているのは、IoTを駆使しながら必要となる現場のデータを収集するシステムを構築し、さらに取得したデータを分析して現場にフィードバックできる技術者です。2022年度からスタートした本学のデータサイエンス学科が目指すのは、そのような「現場に強いデータサイエンティスト」です。また、どの学科に入学された皆さんにも履修して頂ける、学科横断型のデータサイエンスプログラムを立ち上げたのも、それぞれの専門分野に強い実工学に生きるDX人材を育てたいとの想いからです。

仲間と一緒に「つくる」ことに夢中になれる!手を動かしてアイデアを「カタチ」にできる!そんな気風が本学には溢れています。「つくる」対象は、機械やロボット、建築といった具体的なモノだけではありません。データを収集するシステムやソフトウェア、次世代のエネルギー素材、街づくりの提案やビジネスプランなど、様々なものが対象になります。今後の少子高齢社会、そこには技術で解決できる様々な課題が存在し、またその解決を待ち望んでいる多くの人たちがいます。是非、皆さんの感性でそのような課題を発見し、皆さんが身につけた専門力で貢献してください。確かな専門力を身につけ、人に寄り添い、社会に貢献する技術者を育てる、それが本学の使命です。社会貢献に向け、ヒューマンケアの基礎を学ぶ「暮らしの支援とエンジニアの協働」や「地域活動リテラシー」などの科目も立ち上げました。「実工学教育」のさらなる深化を武器に、時代の変化に対応する「生涯学び続ける技術者」の育成にむけ、日本工業大学はこれからも進化しつづけます。