教育改革シンポジウム|教育力・研究力|実工学教育の日本工業大学
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教育力・研究力教育改革シンポジウム

第83回教育改革シンポジウム(FD/SD研修会)
「内部統制システムについて」

■日時:
令和 7 年7⽉1⽇(火)  17:35~19:00

■場所:
5号館 5-203 教室

■趣旨:
 令和 7 年 4 ⽉施⾏の改正私⽴学校法により、内部統制システムの整備が求められている。本学では、これに先んじて令和 3 年 4 ⽉に「内部統制に関する基本⽅針」を定め取り組んでいる。このたびの法改正を機に、基本的な理解を深め再確認するために改めて内部統制について、専門家である越田弁護士による具体的事例から実務への応⽤の講義を開催した。

■プログラム:
17:35~17:40 挨拶 ⽵内 貞雄 学長
17:40~17:45 講師紹介 髙橋 和樹 法⼈事務部
17:45~19:00 講演 越⽥ 晃基 ⽒

■参加者数:137

■講師プロフィール:
越⽥ 晃基(こしだ こうき)氏
弁護⼠(弁護⼠法⼈三宅法律事務所所属)
主な取り扱い分野は、企業コンプライアンス・不祥事対応、個⼈情報保護法、⾦融規制法等。

■内容紹介:
「内部統制システム」を講演テーマとして、具体的事例を例示しながら、わかりやすく解説いただいた。主な内容は以下のとおりである。
1. 導入
「目的不透明感」や「現場負担感」から「コンプラ疲れ」が生じており、「コンプラ疲れ」を軽減させる仕組みの構築が欠かせない。
2. なぜ内部統制システムを構築するのか
・大学における主な不祥事類型は「理事会における不祥事」「教職員による不祥 事」「学生による不祥事」の3つに分類できる。また、「ルールの形骸化」「遵守不可能なルール」「悪人」がコンプラ事象の主な原因として挙げられる。
・不祥事がなくなることはなく、リスクはゼロにはならないため、内部統制システムの構築が必要である。
3.日本工業大学の内部統制システム
日本工業大学における内部統制・コンプラ重要文書として「私立大学ガバナンス・コード〈第2.0版〉」「内部統制に関する基本方針」「コンプライアンスに関する基本規程」の3つの文書があることを参加者に周知いただいた。特に内部統制システムの重要装置としての「内部通報窓口」が不正発見装置として有用であり、組織として強くなる重要なツールの1つであることを力説いただいた。
4.コンプラ・内部システムの実践
内部統制システム・コンプライアンスは役割分担により実現すること、コンプラ実践の3つのポイントとして、「コミュニケーションによる実践」、「内部通報窓口」、「リスクはゼロにならないこと」に留意すべきである。

以上、すぐにでも取るべき対応や措置を含み、教職員にとって大変勉強になる内容でした。

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    会場の様子
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    講師の越田氏

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