白木 將|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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基幹工学部 環境生命化学科
※2025年4月より、応用化学科から学科名称変更予定

教授/白木 將 [固体電気化学]

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プロフィール

昭和46年生まれ、博士(工学)
平成7年3月 東京大学工学部応用化学科卒業
平成12年3月 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
東京大学生産技術研究所リサーチアソシエイト(平成12年4月~)、理化学研究所基礎科学特別研究員(平成13年4月~)、東京大学新領域創成科学研究科助教(平成16年4月~)、東北大学原子分子材料科学高等研究機構講師(平成22年4月~)、同准教授(平成27年5月~)

研究者情報(外部サイトresearchmap)

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専門

電気化学、表面界面科学、薄膜

研究テーマ

全固体電池

社会的活動

電気化学会、応用物理学会、日本物理学会、日本表面科学会、日本放射光学会
日本学術振興会マイクロビームアナリシス第141委員会委員
日本表面科学会編集委員
日本表面科学会平成12年度奨励賞
日本表面科学会平成17年度奨励賞

メッセージ

わたしたちの生活に電池は欠かせません。こどもの頃には、電池で動くおもちゃで遊び、大人になった今ではスマートフォンやモバイルパソコンで利用しています。自動車のエンジンを始動するときにも電池は必要です。電池には1次電池と2次電池があります。乾電池のように、使い切ったら終わりの電池を1次電池、車や携帯電話のバッテリーのように、充電して何度も使える電池を2次電池と呼びます。何度も繰り返し充電して利用できる電池が理想的な2次電池です。わたしたちは、未来の電池を考え研究しています。

研究概要

リチウム電池は、正極(プラス)、負極(マイナス)、電解質の3つから構成されています。電解質を通って、リチウムイオン(Li+)が正極と負極の間を行き来することにより、充電と放電の反応が起きています。正極と負極は固体ですが、電解質には可燃性の液体が使用されています。そのため液漏れや発火の危険性があり、重大な事故につながることもあります。そして、固体の電解質を利用した全固体電池は、安全性に優れ、電気自動車などの大型バッテリーへの応用が期待されています。また、電気自動車の普及によって、エネルギー・環境問題の解決につながることも期待されています。安全で、充電を繰り返しても劣化しない2次電池をつくることが、わたしたちの電池研究の目標です。

研究教育設備

○充放電試験装置
○分子線エピタキシー装置
○パルスレーザー堆積装置
○硬X線光電子分光装置
○走査型トンネル顕微鏡