渡部修一|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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基幹工学部 環境生命化学科
※2025年4月より、応用化学科から学科名称変更予定

教授/渡部修一 [新素材プロセス]

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プロフィール

博士(工学)
平成07年3月日本工業大学大学院博士課程修了
本学柔道部顧問(柔道弐段)
趣味:犬の散歩

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介

専門

ナノ材料工学、表面工学、プラズマプロセス、トライボロジー

研究テーマ

各種プラズマプロセスを用いたナノ構造化高機能材料表面の創製ならびにそれらのトライボロジ特性を中心とした特性評価

受賞履歴

R. F. Bunshah Award (AVS)

社会的活動

<所属学会>:表面技術協会、日本トライボロジー学会、ニューダイヤモンドフォーラム、日本金属学会、日本溶射協会、精密工学会、日本真空協会、応用物理学会、高温学会

メッセージ

心に残るこの一冊(座右の書)という本があると思う。私にとっての一つは「鉄のメルヘン」(中澤護人 著)である。学生時代に手にしたこの本の中にダマスカス鋼の話が記されている。インドの”デリーの柱”と呼ばれる大きな鉄柱がこの鋼でできており、錆びないことで有名である。多くは刀剣用材料として活用されたが、芸術的にまで鍛錬された、まさにナノ構造材料に通じる微細構造制御による組織を呈している。この鋼は古代の技術者の弛まない試行錯誤の成果となるもので、その後の鉄鋼材料開発のお手本となっている。このように技術者にはたゆまぬ基礎的研究の「持続」と鋭い「観察」とが大切である。すなわち、基礎的知識の大切さ、鋭い観察力、失敗を恐れない挑戦の気持ち、そして持続することの大切さが独創的な研究のためには不可欠である。

研究概要

当研究室では、ナノテクノロジー材料プロセス開発に焦点を当て、各種のプラズマプロセスを駆使してナノメートルオーダの材料構造を任意に制御した高機能性被覆の研究開発を主に行っている。特に実用化を意識して、トライボロジカルな特性に優れる高機能表面の技術開発をメインテーマとしている。
より具体的には以下に示す研究開発を進めている。
(1)ナノオーダの積層周期構造膜の研究開発
(2)硬質構造炭素ネットワークにナノクラスタを分散させた構造を持つナノコンポジット膜の研究開発
(3)立方晶窒化ホウ素(c-BN)、ダイヤモンド状炭素や窒化炭素(C-N)など、その新規な特性が注目されている超硬質材料を包含するB-C-N系機能性被覆材料の研究開発 など

研究教育設備

○ナノ構造機能膜形成システム 神港精機
○磁界励起型イオンプレーティング装置 神港精機
○高周波スパッタリング装置 アネルバ
○プラズマ溶射装置 プラズマダイン
○可視-紫外分光光度計 日立
○表面形状測定器 アンビオス
○雰囲気制御高温摩擦試験装置 ナノテック
○プラズマ発光分光器 アバンテス
○残留ガス分析計 エステック
○ポテンショ/ガルバノスタット 北斗電工