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建築学部建築学科 建築コース
准教授/田中実 [基礎構造・地盤工学]
専門
地盤工学・構造解析
研究テーマ
急速平板載荷試験による地盤支持力の推定に関する研究、地盤の粘性に関する研究、地盤破壊後のダイレイタンシーに関する研究
社会的活動
日本建築学会会員、地盤工学会会員、日本建築センター基礎審査委員会委員
メッセージ
建物にはさまざまな力が作用します。これらの力に対し十分持ちこたえられるように建物の設計をすれば建物の安全性は十分でしょうか?
実は違います。普通、建物は地盤の上に建っています。軟弱地盤では地盤が建物の荷重に耐えきれず、建物が傾いてしまうという不同沈下が発生することがあります。また、地震時には砂地盤が液体のようになってしまう液状化や、これに伴って地盤自体が水平に移動してしまう側方流動が発生する場合もあります。このように、建物をいくら強くしても地盤が弱ければ建物が傾いたりして建物の中で生活できなくなってしまうことがあり、建築にとって地盤の強さを調べることは、とても大切なことなのです。
研究概要
地盤工学研究室では、調査・実験・解析などの手法により、地盤の強さについて研究を行っている。主な研究として、「急速平板載荷試験による地盤支持力の推定」がある。この研究は、地盤の剛性を求めるための急速平板載荷試験を利用して地盤の支持力を求めるというものである。また、速度に依存する地盤強度に関する研究である「地盤の粘性に関する研究」や、地盤の破壊後の強度を調べる「地盤破壊後のダイレイタンシーを考慮したFEM解析に関する研究」も行っている。