佐藤由佳|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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共通教育学群

講師/佐藤由佳 [超高層物理]

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プロフィール

昭和57年9月生まれ、博士(理学)
平成22年3月 東北大学 大学院 理学研究科地球物理学専攻 博士後期課程修了
日本学術振興会 特別研究員DC2, PD(所属:東北大学) / 東北大学大学院理学研究科 助教 / 国立極地研究所 特任研究員 を歴任
特技:卓球・書道、好きなこと:温泉、サイクリング

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介

専門

超高層物理学、電磁圏物理学

研究テーマ

地上・飛翔体観測に基づくMF/HF帯オーロラ関連電波の観測研究
オーロラ由来の電子プラズマ波増大現象の解析研究

社会的活動

地球電磁気・地球惑星圏学会 アウトリーチ部会 部員(平成22年4月~現在)
地球電磁気・地球惑星圏学会 若手アウトリーチ活動(STEPLE) ワーキンググループメンバー(平成22年10月~現在)
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 宇宙理学委員会 宇宙理学メンバ(平成29年7月~現在)
平成15年度東北大学青葉理学振興会奨励賞 受賞(平成16年3月)
第13回衛星設計コンテスト設計大賞 受賞(平成18年10月、団体としての受賞)
地球電磁気・地球惑星圏学会 学生発表賞 受賞(平成20年10月)
American Geophysical Union 2008 Fall Meeting, Outstanding Student Paper Award 受賞(平成20年12月)
平成21年度東北大学青葉理学振興会黒田チカ賞 受賞(平成22年3月)
2010 Asia-Pacific Radio Science Conference, Young Scientist Award 受賞(平成22年9月)

メッセージ

技術進歩が目覚ましい現代社会においては、技術者が担当する仕事や企業の事業も変わりゆくものであり、高い実践的な技術を持ちながら、常に学ぶ姿勢をもって自己研鑽し、創造工夫できる技術者がますます求められています。こうした変化に柔軟に対応するためにも、物理学などで学ぶ普遍的で基本的な知識や思考力を身につけるとともに、自分の既存の知識や力量からはみ出した問題に対しても臆することなく挑み、自ら考え、克服していくプロセスを体得することが何よりも大切です。そのためのサポートは惜しみません。社会に出てしまうと、こうした基礎的な力をじっくりと鍛える時間はなかなかありません。大学での授業や研究などのあらゆる機会が自分の可能性を広げるための貴重なチャンスなのだと自覚し、有意義な大学生活にしていきましょう。

研究概要

地球の環境や生命活動は、太陽からの光や熱のエネルギーによって維持されており、太陽は私たちにとってなくてはならない存在です。しかし、決して安定した存在ではなく、表面からは「太陽風」と呼ばれる高エネルギーのプラズマと磁場が常に噴き出しており、様々な時間スケールの周期的変動や突発的なエネルギー解放が発生する活動的な天体です。太陽風との相互作用によって多様なプラズマ現象が生起している地球の周りの宇宙空間は、これらのプラズマ現象を観測を基に実証的に探究することができる魅力的な研究フィールドになっています。当研究室では、その中でも特に、地球の極域上空でオーロラ現象に伴って発生する電波やプラズマ波動現象に着目して研究を進めています。独自に開発した電波受動観測装置を用いた北欧域での観測をベースに、他の関連する地上観測機器や地球周回衛星の観測データとの比較解析なども行いながら、様々な宇宙プラズマ現象について探究しています。加えて、関連する基本的な物理法則や物理現象を小中学生でも体験的に理解できることを目指した理科教材の開発を行なっています。

研究教育設備

オーロラ関連電波観測用の電波受信システム(アイスランド、スバールバル諸島の観測所に設置)