教員一覧(学科、施設別)教員紹介
基幹工学部 機械工学科
教授/神雅彦 [精密加工]

プロフィール
1963年生
博士(工学)
宇都宮大学大学院工学研究科修士課程精密工学専攻修了
趣味:学生時代は陶芸に熱中し、その後、テニスなどもやりましたが、現在では、日本酒とワインの研究に没頭しています。その研究を生涯続けるために、再びテニス初心者になりました。
専門
精密加工学、工作機械工学、超音波工学、機械技術史
研究テーマ
超音波応用精密機械加工に関する研究、超音波応用技術に関する研究、機械技術史など
受賞履歴
平成 2 年 6 月 工作機械技術振興賞(論文賞)
平成13年 3 月 砥粒加工学会論文賞
平成13年 6 月 型技術協会奨励賞
平成17年 5 月 日本塑性加工学会優秀賞(会田技術奨励賞)
平成22年11月 日本ばね学会技術賞
平成26年 6 月 工作機械技術振興賞(奨励賞)
令和 4 年 4 月 第32回型技術協会賞「奨励賞」
社会的活動
精密工学会会員・生産原論専門委員会副委員長
日本塑性加工学会会員・フェロー
砥粒加工学会会員・常務理事
日本音響学会会員
型技術協会会員 など
メッセージ
◆学部の担当授業はものづくり技術が中心です。
「機械工作実習」では、工作機械を操作して実際に金属を削ります。当学の機械工学科では1年生のはじめからこの実習をやります。多くの学生が初めての経験になりますが、専門の先生方や大学院生が懇切丁寧に教えてくれるので、ほぼ全員、難なく機械工作ができるようになります。
「機械加工」では、実習で学んだことを理論的に解き明かしていきます。実習で体験したことを頭で整理していく訳です。技能と知識が融合する醍醐味を味わいます。
「機械技術史」では、ものづくりの歴史を学びます。太古の石器時代から現在の最新工作機械に至るまで、その進化の必然性、原理の展開、あるいは時代背景から見つめていきます。ワクワクする歴史探訪です。
◆大学院では、ものづくりを理論的に考える授業を行っています。
「機械加工学特論」では、学部で学習した機械加工をさらに奥深く考えていき、これからの機械加工の在り方を一緒に探っていきます。
◆研究では、超音波振動を応用したものづくり技術に関して、さまざまな研究をやってきました。超音波応用加工技術に関する日本を代表する研究室になっています。これまで、精密切削・研削・研磨加工、新しい工具の開発、衣類溶着に関する研究、あるいは摩擦の制御などに関する研究があります。
一方、日本の伝統工芸を再確認する研究にも取り組んでいます。若いみなさんに日本ものづくりの世界に類を見ない素晴らしい伝統を継承していきたい、という想いです。
研究概要
超音波振動を応用した切削加工・塑性加工技術に関する研究は、大学時代の恩師で、この技術の創始者である故隈部淳一郎教授より継承しています。これまでの主な研究テーマには、超音波振動を応用した精密切削・研削・研磨加工に関する研究、超音波振動を応用した精密超音波接合、あるいは超音波振動による摩擦制御に関する研究などがあります。特に、微細・精密加工への応用が中心課題となっています。その他には、旧石器時代の刃物や木工用古典刃物の復元調査、超精密・微細切削加工法、新しい工作機械や工具の開発に関する研究などにも取り組んでいます。
研究教育設備
○超精密非球面加工機 東芝機械・ULG-100CH3
○超精密リニアモータ駆動卓上ステージ 東芝機械・UR222オリジナル機
○精密治具ボーラー三井精機・4BM
○万能フライス盤 碌々産業・RUM5
○水晶式切削動力計 日本キスラー・3台
○超音波発生装置 オリジナル機15kHz〜120kHz・各種
○FEM,CAD/CAMソフトウエア Solid Works, CATIAなど
〇その他、卓上研磨機、卓上切断機など