清水伸二|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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客員教授/清水伸二 [工作機械工学・生産加工学・工作機械技術史]

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プロフィール

1973年 上智大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了
1973年 ㈱大隈鐵工所(現オークマ㈱))(~1978年)
1978年 上智大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程(~1981年)
1981年 上智大学理工学部機械工学科助手(1982年 講師、1984年 助教授)
1994年 上智大学理工学部機械工学科教授(~2007年)
2007年 上智大学理工学部機能創造理工学科教授(学部再編に伴う移籍、~2014年)
2014年 上智大学名誉教授(~現在)
2014年 MAMTEC(Machine tool and Manufacturing Technology Consulting)代表(~現在)
2014年 千葉大学大学院工学研究院特任研究員(~2019年)
2014年 青山学院大学理工学部機械創造工学科 非常勤講師(~2015年)
2017年 東京理科大学理工学部機械工学科 非常勤講師(~現在)
2019年 日本工業大学 客員教授(~現在)
2019年 日本工業大学 工業技術博物館館長(~現在)

専門

工作機械工学、生産加工学、工作機械技術史

研究テーマ

工作機械結合部(静・動・熱特性)、工作機械の性能評価法(熱特性、幾何偏差、運動特性)、ツーリングシステム、工作機械設計技術の体系化、工作機械技術史

受賞履歴

2009年10月15日 平成21年度工業標準化事業(経済産業大臣)表彰
2009年12月 3日  日本機械学会 生産加工・工作機械部門賞「功績賞」
2012年3月27日   日本機械学会 2011年度標準事業表彰 貢献賞
2012年10月27日    日本機械学会生産加工・工作機械部門賞「研究業績賞」
2013年5月25日   日本設計工学会 功労賞
2018年9月      2018年度精密工学会賞

社会的活動

<所属学会>
1971年4月~ 精密工学会
1978年4月~ 日本機械学会
1978年4月~ 砥粒加工学会
1988年4月~ SME(Society of Manufacturing Engineers)
2009年      ~オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会(JOMSA)

<学会・工業会等委員>
現在の役職としては、上智大学名誉教授、日本機械学会フェロー、精密工学会名誉会員、砥粒加工学会 評議員、日本工作機械工業会 国際工作機械技術者会議(IMEC)運営委員会 顧問、日本能率協会主催 工作機械関連技術者会議企画委員会 顧問などを務めている。また、これまでに、日本学術会議連携会員、精密工学会 理事、砥粒加工学会 理事、SME東京支部 支部長、日本機械学会生産加工・工作機械部門 部門長、RC229多軸工作機械における先進技術に関する研究分科会 主査、日本工作機械工業会 国際工作機械技術者会議(IMEC)運営委員会 委員長、日本工作機械工業会 工作機械産業ビジョン2020策定検討会議 座長などを始めとし、学会、工業会にて各種委員会の主査、委員長などを歴任してきた。

メッセージ

2019年4月に、工業技術博物館の館長として着任しました。本博物館には、これまで日本において産業の発展に貢献してきた、歴史的価値の高い産業機器、機械が多数所蔵されております。その中でも、工作機械については、明治時代からの工作機械を270台以上所蔵し、その約7割を動態保存して、実際に動かしてお見せできるようにしております。
工作機械は、我々が日常生活で使っている、電車や車などの輸送機械から家庭電化製品、さらには、我々の衣食住を支える各種製品を作り出す産業機械を構成している部品類を作り出しており、工作機械無くして、我々の生活は成り立たないという存在になっています。
本博物館の工作機械の多くは、登録有形文化財、近代化産業遺産として認定されており、産業界で活躍してきた名機です。これら歴史に残る工作機械の裸の姿を見て、工作機械の本質、高精度・高品位化の原理・原則を感じ取り、今後の工作機械とその設計のあり方も学んで欲しいと思います。そして是非、これらの発展過程をご覧いただき、技術発展の素晴らしさとその必要性を実感して下さい。そして、今後の技術発展を担うのは、自分たち世代であることも認識して下さい。
機械工学関連学科以外の学生の皆さんも、将来自分たちが開発した技術を製品化する機械・装置を作り出しているのは工作機械であること、そして皆さんが開発した製品が工作機械の更なる発展にも貢献できることを改めて認識し、この日工大の貴重な財産を有効活用して、大いに学んで下さい。
工作機械のことで何か分からないことがあれば、何時でも、博物館のスタッフに聞きに来て下さい。皆様のお出でをお待ちしております。

研究概要

  1. (1)工作機械の結合部
  1. 工作機械のFEM構造解析時の境界条件として必要となる工作機械における結合部の接触剛性、減衰特性、接触熱抵抗を正確に同定する手法の開発
     
  1. (2)工作機械の性能評価
  1. 工作機械の熱特性の新たな評価法の検討:動的応答で評価すると同様に、熱的応答で評価する手法について検討する。
    5軸マシニングセンタの幾何偏差の測定装置の開発
     
  1. (3)工作機械の熱変位測定装置の開発と熱変位特性の評価法の検討
     
  1. (4)工作機械の回転運動精度、直進運動精度の6自由度同時測定装置の開発とその運動特性の評価
  1. (回転運動精度は、装着工具の回転挙動測定結果を用いて求める、より実用的な手法)
     
  1. (5)各種ミ―リングチャックの把持特性の総合的評価(把持性能、動特性)法の検討
     
  1. (6)工作機械技術動向の調査・研究
  1. 世界の国際的な工作機械技術展示会を視察して、工作機械技術動向の整理・分析を行っている
     
  1. (7)工作機械設計技術の推移分析とその体系化

*これまでは、(1)~(5)を主体としてきましたが、現在は(6)、(7)を中心に活動しております。