芳賀健|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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基幹工学部 環境生命化学科
※2025年4月より、応用化学科から学科名称変更予定

教授/芳賀健 [植物生産工学]

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プロフィール

博士(理学)
平成10年3月 大阪市立大学 大学院 理学研究科博士課程修了
ヴュルツブルグ大学ザックス研究所 特別研究員 / 日本学術振興会 特別研究員 / 大阪市立大学大学院 理学研究科 博士研究員 / 新潟大学大学院自然科学研究科 科学技術振興研究員 / 新潟大学理学部(自然科学系) 特任助教
趣味:シュノーケリング、スポーツ観戦

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介 紹介動画

専門

環境化学、植物生理学、植物分子遺伝学

研究テーマ

植物の環境応答に関する研究

メッセージ

環境問題が叫ばれる中、植物は非常に重要な生物になってきています。というのも、食糧問題、大気汚染、水質汚染等、多岐にわたる問題を解決するポテンシャルを植物は持っているからです。しかし、今のところ植物が持つ有用性を最大限に生かすには至っていません。なぜならば、植物が備えている色々な能力についてのメカニズムが解明されていないからです。植物の力を最大限利用し、環境問題解決に役立つことを目指して研究を進めています。

研究概要

動物のように自由に移動できない植物は、自身が育つ環境にうまく適応して生きています。特に、光合成に必要な光エネルギーを獲得するために、植物は様々な適応能力を備えています。例えば、植物は光に向かって成長し、有利に光を獲得しようとします。この反応は光屈性と呼ばれており、進化論で有名なダーウィンらによって盛んに研究されるようになりました。この反応に植物ホルモンの一つであるオーキシンが関係することが提唱されていましたが、私たちの研究により、オーキシンが必要しない経路も見つかってきました。このような植物の環境適応能力のメカニズムについて研究を進めることにより、将来、環境問題の解決に役立つような応用技術の開発につなげたいと考えています。