教員一覧(学科、施設別)教員紹介
基幹工学部 機械工学科
講師/増本憲泰 [構造ダイナミクス]

プロフィール
昭和43年9月 広島県生まれ
学位:博士(工学)
最終学歴:1998年8月早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程単位取得退学
趣味:海釣り(防波堤)、球技全般
専門
機械力学、機構学、振動工学、制御工学、メカトロニクスの機械振動、医工学、ロボット工学、エネルギ工学、技術者教育プログラムなどへの応用
研究テーマ
(1) 振動関連のテーマ
①時系列データのカオス理論に基づく決定論的非線形短期予測法の応用
②フラクタルの機械工学への応用
③全方向スピーカシステムに関する研究
(2) 医工学関連のテーマ
①装飾用義手の開発
②幻肢痛緩和装置の開発
(3) ロボット関連のテーマ
①植物型ロボットに関する研究
②移動ロボットに関する研究
③小型球面電磁モータに関する研究
(4) エネルギ関連のテーマ
①人為的廃エネルギの回収・保存・回生システムに関する研究
②再生可能エネルギに関する研究
③人体内部のエネルギを有効活用するための研究
④EVカートの開発
(5) ものづくり教育関連のテーマ
①重心制御型二足動歩行ロボットの開発
②5軸同時制御マシニングセンタを用いた機械加工教育プログラムの開発
③知育教材の開発
社会的活動
(1) 所属学会
日本機械学会(正会員)、計測自動制御学会(正会員)、日本応用数理学会(正会員)、日本設計工学会(正会員)
(2) 学会活動
日本機械学会/機械力学・計測制御部門/非線形振動研究会/幹事(2002年11月〜)
メッセージ
(1) 教育の姿勢(理念)
学生指導に対する基本姿勢はいわゆる個別指導です。吉田松陰が残した「人はみな、天から与えられた何ほどかの純金を持って生まれている。天から与えられたその金の純度を高めることが修養努力。我々の学問も責務もここにある。」との言葉を念頭に置いて指導しています。日常的に抱えている個人的な課題と学生達の素朴な視点が融合することにより、毎年魅力的で新たな研究テーマが生まれており、形になったものから社会へ還元しています。
(2) 研究の姿勢(理念)
研究活動では「何をつくるか?何故つくるか?」を基本理念とし、学生達が家庭をもち社会で活躍していると思われる15年後〜20年後を見据え、世界中の誰も聞いたことも見たこともない新たな技術を開発すべく、悪戦苦闘の日々を過ごしています。また、以上に述べた教育理念や研究理念を踏まえて、「自分で使うものは自分で作る」等の方針に沿った研究、特に現在問題となっている社会問題の改善を意識した研究には特に積極的に取り組んでいます。
研究概要
日本の工業製品は、他国で生まれた理論・技術・製品をお手本としたものが多数見られます。資源の少ない日本が、工業分野で世界各国と正々堂々と共存していくためには、日本で生まれた理論・技術・製品を次々と世界へ送り出していく必要があると考えています。つまり、世界に新たなお手本を示し続けていくということであり、「何をつくるか?何故つくるか?」と表現することができます。
一方、現時点で日本が世界に誇れるものの一つは、技術者の教育システムではないかと考えています。数百年に渡って継承されてきた繊細な伝統工芸技術は世界中から高く評価されていますが、そこには徒弟制度などの親方から弟子へと技術が継承される教育システムが不可欠であったと思われます。長い年月を経て構築された日本独自の技術者教育システムを研究し、その本質を現代の技術者教育に反映させたいと思っています。
大学は利潤を追求するための組織ではありません。特に日本工業大学は、その成り立ちを思えば前述の研究を実践するための最適な大学であると考えています。さらに増本研究室では、学生達の純粋で素朴な発想を今後の世界で必要とされるであろう未知の技術の種へと進化させ、将来その種が世界中の人々に喜んでいただけるような大樹へと育っていくように、日々サポートしていきたいと思います。
研究教育設備
○小型精密旋盤(WHN-1) 長谷川機械製作所
○小型フライス盤(HPF) 長谷川機械製作所
○デスクトップ型モデリングマシン(NC-5SK) ミマキエンジニアリング
○エアコンプレッサ(Z115AS2-R) 三井精機工業
○小型振動発生機(513-B/A) エミック
○ファンクションジェネレータ(FG-320) 横河電機
○FFTアナライザ(CF-5220Z) 小野測器
○超高速デジタル画像センサ(CV-2000) キーエンス
○デジタルハイスピードカメラ(CamRecord CR450x3) Optronis