小﨑美勇|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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基幹工学部 機械工学科

准教授/小﨑美勇 [光テクノロジー]

小﨑准教授(HP).jpg

プロフィール

2009年 東京電機大学 大学院 博士後期課程修了(博士(工学))
2009年~2015年 東京電機大学 助教

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介 紹介動画

専門

光工学、プラズモニクス

研究テーマ

表面プラズモンポラリトンの応用研究
光計測

受賞履歴

2012年:電気学会優秀論文発表賞
2013年:Best Paper Award (ASPEN 2013)

社会的活動

精密工学会会員、精密工学会、知的ナノ計測専門委員会委員、応用物理学会会員

メッセージ

光の研究。それは機械工学とはすこし隔たりがあるように思えます。機械工学は実体のあるモノを作ったり動かしたりする分野です。人間が知覚したり想像しやすい成果が多い分野といえるでしょう。それに対して人間が感じられる光は色と強さだけ。光を応用するには、これだけでは不十分なので、数式で表します。たとえば、光が波というのは普通の生活ではなかなか知覚できません。得られた結果も、必ずしも人間の次元で想像しやすいものではなく、数字の並びや数式として知るだけも場合もあります。そんな光の世界ですが、機械工学のテイスト~人間の知覚・感覚・理解につながるモノ~を意識したいと思っています。光に関連しつつ、モノの製作や動作に関連する研究。直観的な人間の知覚や感覚、理解へつながる研究。そんな研究です。

学生の研究や勉強の進め方。学生に研究の進捗を求めると、組み立てた装置、実験で得られたデータや画像を出そうとします。たしかにモノができれば、何らかのデータが出れば、そこに作業の結果が実在するので研究をしているよう雰囲気を感じて、安心するのでしょう。でも、求めているのは作業の結果でも雰囲気でも安心でもありません。着実な一歩です。雰囲気と安心のための成果物は、目的に向かって全く進んでいない場合も少なくありません。それよりは、得られたモノやデータがほんのわずかでも、目的に対して、何を考えて、どういう結論を出したのか?が理路整然としっかりと添えてあれば着実な一歩の可能性は高くなります。もしそれが「着実な一歩」でなければ、そこに綻びがあったのでしょう。もう一度、考える必要があります。簡単に成果がでるようなもののために勉強をしているわけでもないと思います。成果が出ないかもしれません。考えて悩んで着実な一歩を探るための勉強をしてもらえたらと思います。

研究概要

光は波です。光が重なると、その波を打ち消しあったり増幅しあったりします。光が物質に入射すると相互に作用、吸収や反射が発生します。さらには特定の構造に対しては、光はその構造に応じた振る舞いを見せます。本研究室は、それらの光の特徴を用いた技術の開発を行っています。現在は,光が金属表面を伝搬する表面プラズモンを応用した研究、物体の形状を光の干渉縞として記録するホログラフィと呼ばれる技術に関連する研究に取り組んでいます。