山縣広和|教員紹介|実工学教育の日本工業大学

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先進工学部 ロボティクス学科

准教授/山縣広和 [ウォーターロボティクス]

山縣准教授.jpg

プロフィール

昭和63年5月21日生まれ
博士(工学)
慶應義塾大学理工学部 機械工学科 卒業
慶應義塾大学理工学研究科にて修士・博士を取得
東京大学生産技術研究所 特任研究員
第64次及び第66次 南極地域観測隊 夏隊

研究者情報(外部サイトresearchmap)

研究室紹介

専門

水中工学、ロボティクス、教育工学

研究テーマ

水中ロボット
STEAM教育教材の開発と混合アプローチによる効果検証
3Dプリンティングによる水中機器設計
ロボティクスによる化石復元

受賞履歴

平成29年 特別功労賞 NPO日本水中ロボネット
令和6年   ROBOMECH表彰 学術研究分野

社会的活動

水中ロボットコンベンションinJAMSTEC ジュニア部門 部門長(平成27年~)
AUV南極運用調整ワーキンググループ 座長(令和6年~)

メッセージ

私たちにとって馴染みのある「水中」という世界は、ロボットにとっては過酷な環境です。水は電波を遮り、圧力で機体を潰し、回路を破壊します。
私は、そうした水中でも最も過酷な環境である南極で泳ぐロボットをつくってきました。そして南極に向き合うなかで、ずっと問い続けてきたのが「生き残る」とはどういうことか、というテーマです。
山縣研究室ではこの「生き残る」を軸に、さまざまな研究を展開していきます。
たとえば、生存率の高い機体を目指して構造・センサ・制御の理想的な関係性を探ったり、古代生物を再現しながら進化の過程に学んだり、人の教育を通して思考力の成長を見つめたりします。
こうした活動を通して、研究室のメンバーにもそれぞれの「生き残るとは何か」を見出してほしいと考えています。

研究概要

山縣研究室では、過酷な自然環境で人間の作業を代替する水中ロボットに関連した研究を行っています。設計や運用手法、運用者の教育までを含め、幅広いテーマに取り組んでいます。
具体的には、南極観測用水中ロボットの開発、トポロジー最適化と3Dプリンタを用いた効率的な機体設計、アクチュエータ開発、センサ配置の最適化、またSTEAM教育用教材の開発とその教育効果の検証などを行っています。
さらに、工学的アプローチから化石の復元を試み、生物の体に内在する“賢さ”の理解にも挑戦しています。
テーマによっては、実地での運用(フィールドワーク)を実施する場合があります。

研究教育設備

・水中ロボット
・トポロジー最適化設計ソフトウェア
・音響測位通信装置
・ドップラー対地速度計
・手動射出成形器
・光造形装置