NITプロダクトデザインコンテスト2023
作品講評
◆ オリジナルアイデア部門
◎優秀賞 坂 卓実 (茨城県立つくば工科高等学校 )
悪路を走破するために一本の履帯を採用したオートバイに近い車両です。実際に乗ってみたいと思わせる、ヘビーデューティなカラーリングやデザインが秀逸です。使用場面を想起させる提案書の作りも好感が持てます。
作品名:走破性に特化した履帯型バイク
◎特別賞 Rainey Liu
ラーメンやスープを食べるための丼です。最後に残った具を寄せて集めたり、残ったスープを熊の口から流すなどの工夫がされています。可愛い形状と機能の融合もよく考えられています。使用シーンの表現がとてもわかりやすいです。
作品名:飢えた熊のための碗
◎佳作 日向野 凌太 (クラーク記念国際高等学校)
同じ大きさの本が並んだ時に取り出しやすいブックスタンドです。指をかけやすい構造をうまく造形に取り入れています。
作品名:取りやすい本立て
◎佳作 大城戸 優杏 (熊本県立熊本工業高等学校)
ウミウシをモチーフにした癒されるオブジェです。膝に乗せて撫でたりして使います。使用シーンがよく伝わる提案書です。
作品名:セラピーライト~見て撫でて癒される照明~
◎佳作 藤吉 空来 (岐阜県立岐阜総合学園高等学校)
体を覆うシェルを装備し、搭乗者が雨に濡れない自転車です。ボディの形状などがよく工夫されています。
作品名:雨に濡れない自転車
◎佳作 宇髙 竜英 (茨城県立つくば工科高等学校)
花が機械要素部品により開閉するオブジェです。多くの歯車が連動していく様が楽しげです。
作品名:開くのと閉じるのを繰り返す造花
◆ 自由部門
◎優秀賞 小縣 直将、吉田 旭翔、松浦 由晋 (岐阜県立岐南工業高等学校)
利き手が違う相手だと腕相撲ができませんが、それを可能にする道具の提案です。その着眼点の面白さと、実際に機構設計し、実験を行っているところが優れています。
◎特別賞 加藤 憂大 (群馬県立伊勢崎工業高等学校)
蜂の胴体に蝶の羽を組み合わせたオブジェです。蜂の怖さと蝶の美しさを表現したそうです。昆虫の形状を、メカニカルなディテールにうまく落とし込んでいます。
◎佳作 小谷 龍之介、山口 満生 (松翠学園 岐阜第一高等学校)
観覧車の形を模した置き時計です。時計の表示方法など、よく考えられています。
◎佳作 長谷川 新 (茨城県立取手第一高等学校)
人差し指がない人のための、把持動作を補助する義指です。指の造形が自然です。
◎佳作 市川 蓮也、坂口 颯 (長野県岡谷工業高等学校)
史跡や観光名所などが各地に配置されている地球儀です。子供達が楽しめそうです。
◆ 3Dモデリング部門
◎優秀賞 井原 光貴 (愛媛県立新居浜工業高等学校)
工場や公共施設などで使う大型のお掃除ロボットです。ゴミを吸い取るだけでなく、掃き掃除や拭き掃除にも対応しています。親しみやすいフォルムに、様々な機能を装備した、ありえるかもしれないと思わせる提案です。
作品名:三輪で動くお掃除ロボット
◎特別賞 吉田 旭翔、松浦 由晋 (岐阜県立岐南工業高等学校)
赤ちゃんを転落から守り、内部の環境を清浄に保つベビーカーです。使用状況により、持ち手部分は変形します。たまご型のフォルムとカラーリングは、宇宙船を想起させます。
作品名:快適なベビーカー
◎佳作 井村 光亨 (岐阜県立岐阜総合学園高等学校)
前輪の車輪の径を左右で変化させることにより曲がる車です。機構がユニークです。
作品名:車輪径変動型三輪車
◆ 3Dプリンタ造形部門
◎特別賞 豊田 倫久、永田 光希 (岐阜県立岐南工業高等学校)
タマゴを使った調理を行うためのツールです。生卵の白身と黄身の分離と、ゆで卵の殻剥きに使えます。実際に使えるかどうかを確かめるため形状試作と実験を繰り返し、内容をしっかり煮詰めた提案です。
作品名:タマゴツール
◎佳 作 峯谷 昭太郎 (島根県立松江工業高等学校)
複数の調味料を一つにまとめることのできる調味料入れです。今回、調味料入れの提案が多くありましたが、最も目を惹きました。
作品名:ゴージャスな4種の調味料入れ
◎佳 作 泉田 優介 (宮城県登米総合産業高等学校)
旋盤のチャックハンドルを置くスタンドです。自分たちの課題を改善するアプローチは好感が持てます。
作品名:チャックハンドルスタンド
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