日本工業大学 :: 機械システム工学専攻の学生が日本塑加工学会の優秀論文講演奨励賞を受賞

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受賞

機械システム工学専攻の学生が日本塑加工学会の優秀論文講演奨励賞を受賞

機械システム工学専攻(瀧澤研究室)に所属する学生2名が12月20日、日本塑加工学会 第75回塑性加工連合講演会において優秀論文講演奨励賞を受賞しました。

◆❖◇ 優秀論文講演奨励賞 ◇❖◆

【受賞者名】
機械システム工学専攻博士前期課程2年(瀧澤研究室) 木口裕希さん 
【受賞論文名】
均質化法による粒径分布のある粒子群の圧密解析
【研究内容】
複雑な内部構造を持つ複合材の特性のモデル化手法として知られる均質化法を粉末成形プロセスの解析に適用しました。具体的には、市販の有限要素解析プログラムに、周期性を満たし、接触による相互作用を伝達する境界条件を組込む方法を提案しました。提案した解析方法は、内部に空隙を持ち、相対的な滑りが生じる問題にも適用できます。今後、粉末粒子や金網などの複雑構造物の変形メカニズムの解明に寄与することが期待されます。
【コメント】
研究発表に対して過分な評価を賜り、身が引き締まる思いです。研究に加えてプレゼンテーションについても指導をいただいた本学の先生方に感謝いたします。今後は賞に恥じぬよう一層の努力を重ね、社会に貢献できるエンジニアとなれるよう勉学に励む所存です。

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【受賞者名】
機械システム工学専攻博士前期課程2年(瀧澤研究室) 藤谷一杜さん 
【受賞論文名】
ロープ式十字形二軸引張試験機の小型化および高荷重化
【研究内容】
従来、高度な専用試験機を必要とする十字形二軸引張試験を、汎用の試験機で実施する簡易試験装置を開発しました。この試験装置ではロープと滑車を用いる簡便な機構で荷重比を設定でき、専用試験機の1/10以下のコストで、ほぼ同等の結果を得ることが可能です。
今後、簡便な装置で二軸引張試験の実施が可能になることで、産業界での異方性降伏関数の利用が拡大し、プレス成形解析を用いたプロセス設計において、より一層の効率化が期待されます。
【コメント】
このような賞をいただけて大変光栄に思います。指導教員はじめ研究室の仲間に深く感謝します。これからも慢心することなく、日々精進できるように努力を続けてまいります。

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【参考】
◆一般社団法人 日本塑性加工学会
http://www.jstp.jp/
◆第75回塑性加工連合講演会 優秀論文講演奨励賞授賞報告
http://www.jstp.jp/r/updata/75yushuronbun.pdf
◆機械工学科 固体力学研究室(瀧澤英男 教授)
http://takizawa-lab.nit-mech.jp/index.html
https://www.nit.ac.jp/department/machine/lab/lab1/solid_mechanics

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