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受賞

電子情報メディア工学専攻の熊谷さんが非線形理論とその応用に関する国際シンポジウムで学生論文賞を受賞

電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年(松浦研究室)の熊谷鳳矢さんが10月31日、2025年度 非線形理論とその応用に関する国際シンポジウム(2025 International Symposium on Nonlinear Theory and Its Applications)において学生論文賞を受賞しました。受賞論文題目は「スケールフリーネットワークにおける正弦関数重力中心性に基づく確率的ルーティング戦略の頑強性の評価」です。

本研究では、提案手法である正弦関数重力中心性に基づく確率的ルーティング戦略の頑強性を、カスケード故障モデルを用いて評価しています。従来手法に比べ、提案手法は多くの接続を持つ中継点の使用頻度が高いことを確認しました。その結果、攻撃手段に応じて複数手法の切り替えを行うことで、攻撃に対する頑強性を高められることを示唆する結果が得られました。
この成果を将来的に活用することで、サイバー攻撃や故障を検出した際にはソフトウェアの更新により、ルーティング戦略を切り替えることで攻撃や故障に頑強な通信を実現します。このようにして社会基盤を担う通信インフラの安定性を高めることが期待できます。

受賞に際し熊谷さんは「この度は受賞を賜り、大変嬉しく思います。ご指導いただきました松浦隆文先生、木村貴幸先生に深く感謝申し上げます。今後も研究への理解を深め、成果を出せるよう努力してまいります。」とコメントしています。

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【参考】
2025年非線形理論とその応用に関する国際シンポジウム (NOLTA2025)
データサイエンス学科 最適化アルゴリズム研究室(松浦隆文 准教授)

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