分子触媒化学研究室 (小池隆司)|環境生命化学科|学部・大学院|実工学教育の日本工業大学

基幹工学部環境生命化学科

※2025年4月より、応用化学科から学科名称変更予定

分子触媒化学研究室

小池 隆司 准教授

教員紹介 紹介動画

研究室紹介

当研究室は2021年4月に始動しました。われわれのグループでは、「ものをつくるための触媒」を研究し、有用で高価値なものを環境負荷の少ない方法でつくるシステムの開発に取り組んでいます。とくに、光反応は、熱反応では困難な環境調和型分子変換を実現できることから、光触媒作用に関連した研究に注力しています。われわれにとって身近な太陽光エネルギーを効率よく利用し、省資源で省エネルギーな化学合成システムの構築に挑戦します。

主な研究紹介

光エネルギーを効率よく分子変換に利用するために光触媒を用いることは有効な戦略です。また、古くから合成化学で使用されてきたフラスコのような反応容器では十分に光エネルギーを利用できないため、新しい反応場の開発も必要です。われわれのグループでは光触媒の開発から、様々な反応装置((a)青色LED反応装置、(b)フロー型反応装置、(c)太陽光反応装置)を用いた反応開発まで行い、分子の新しい作り方を研究しています。

光触媒反応の様子

光触媒反応の様子

フッ素は全元素中最大の電気陰性度を持っています。そのためフッ素を含む有機分子にはさまざまなユニークな性質があらわれることが知られています。とくに、医農薬や有機機能性材料分野において有用な有機フッ素化合物が多く報告されています。われわれは上述の光触媒システムが含フッ素有機分子合成に有効であることを見出し、新しい含フッ素分子創製とその機能開拓に関する研究を行っています。
 

フッ素は全元素中最大の電気陰性度