信頼性工学研究室 (船越 裕介) |データサイエンス学科|学部・大学院|実工学教育の日本工業大学

先進工学部データサイエンス学科

信頼性工学研究室

船越 裕介 教授

教員紹介

研究室紹介

通信、電気、運輸といった社会基盤に障害が起こると、人々の生活に影響を及ぼします。その大きさは、社会基盤を構成する装置の壊れやすさや、壊れた時の直しやすさによって変わります。これらを測ることが信頼性工学の基本です。本研究室では、公開されている障害情報などを元に、各種統計技法を用いて信頼性を評価し、かつ結果を可視化して、よりわかりやすく伝える技術の研究に取り組んでいます。

主な研究紹介

既存の信頼性評価技術の拡張

一般的な信頼性評価技術は、社会基盤のように途中で装置やユーザの数が変わるという条件に対応できるとは限りません。そこで、この問題を解決し、かつ既存技術と矛盾しない評価方法の研究を行っています。下の図は、装置数の変動に対応した、ある装置の故障率のグラフを表しています。

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分析結果の効果的な可視化

データの構造や、その分析結果を可視化することで、理解が促進され、新たな知見を得ることがあります。一般的な2次元のグラフだけでなく、3次元表示やアニメーションなども取り入れ、情報を多面的に伝えることが重要です。下の図は、ある装置の修理時間の分布の長期的な変動を3次元で表したものです。測定期間に応じて、山の位置や高さが変化しています。

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社会基盤の障害がユーザに及ぼす影響の定量化

社会基盤の障害が、人々に及ぼす影響の大きさを定量的に測る技術の研究はあまり行われていません。通信の場合の一例として、障害による影響ユーザ数と申告件数、サービス停止時間、人々の活動の度合いに比例する通信量の変動比率で定量化できます。また、新聞やニュースなどで報道されるかどうかの関係性も示せます。

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