RESEARCH HEADLINES研究活動トピックス
電子情報メディア工学専攻・電気電子通信工学科の学生が電気学会の各賞を受賞
電気学会東京支部埼玉支所 優秀論文発表賞
【受賞者】電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年(松浦研究室) 小竹望未さん
【受賞日】3月5日
【受賞論文】情報エントロピーに基づく探索多様性制御を導入した蟻コロニー最適化法
本研究は、連続最適化問題に対する蟻コロニー最適化法(※)の性能向上を目的として、探索初期に過度に解が分散する問題を抑制する手法を提案しました。提案手法は、情報エントロピーを用いて解空間の多様性を評価し、新しい解生成時の確率分布を正規分布と対数正規分布で適応的に切り替える。数値実験の結果、従来手法と比較して探索性能が向上し、良好な解へより早く収束することを確認しました。
本研究で得られた連続最適化問題に対する解探索性能の向上は、複雑なパラメータ調整を伴う工学分野の実課題に対して、有効な解決手段となることが期待できます。特に製造業における生産最適のような、厳しい制約条件のもとで最適な判断が求められる課題に対し、本研究は安全・安心な社会基盤を支える基盤技術への展開が期待されます。
受賞に際し小竹さんは「この度の受賞を大変光栄に存じます。多大なるご指導とご鞭撻をいただきました先生方、関係者の皆様に心より厚く御礼申し上げます。今後は、本研究で得た成果を礎としつつ、実環境における長期的な影響やコストバランスといった実社会の要請を深く考慮し、より実用性・社会貢献度の高い研究や業務に意欲的に取り組んでまいります」と抱負を述べています。
※ 蟻がエサを探す際に最短経路を見つける習性を応用した、コンピュータの計算アルゴリズム

電気学会東京支部 電気学術奨励賞
【受賞者】電気電子通信工学科4年(清水研究室) 浦山則之さん
【受賞日】3月31日
東京支部学生員として研究・学業に精励し、電気電子通信工学科の同学年の学生の中で優秀な成績を収めたことが評価され、電気学術奨励賞を受賞しました。卒業研究では「有機絶縁材料の耐トラッキング試験の電流波形解析」に取り組みました。
電気自動車の普及に伴って電源電圧の高電圧化が進み、電気機器の絶縁信頼性向上が重要な課題となっています。本研究では、電流波形の解析により絶縁材料のトラッキング破壊の兆候を評価する手法を示しました。将来的に、EV用電気部品の安全性向上と小型化設計への応用が期待されます。
浦山さんは「今回の受賞を光栄に思います。指導いただいた清水博幸先生、研究室の仲間たちに感謝します。この賞を励みに、大学院での研究に精進してまいります」とコメントしています。
電気学会東京支部 電気学術女性活動奨励賞
【受賞者】電気電子通信工学科4年(平栗研究室) 田村心花さん
【受賞日】3月31日
東京支部学生員として研究および学業に精励し、学部4年次での学会発表、電気電子通信工学科の同学年の女子学生の中で優秀な成績を収めたことが評価され、電気学術女性活動奨励賞を受賞しました。卒業研究では、埼玉県の名産品の梨を対象に「機械学習によるニホンナシの日焼け障害診断技術の検討」に精力的に取り組みました。
田村さんは次年度より大学院に進学し、農学と工学の融合研究分野の推進に貢献するとともに、今後スマート農業分野で活躍する女性研究者としての成長が期待されています。なお、本研究内容は3月に開催された園芸学会年次大会でも発表されました。 田村さんは「この度の受賞を大変光栄に思います。指導いただいた平栗先生および埼玉県農業業技術研究センター(久喜試験場)の方々に感謝申し上げます。大学院では研究をさらに深め、当該分野の発展に貢献できるよう努めます」とコメントしています。

(左より)浦山さん、田村さん