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機械システム工学専攻の倉科さんが日本義肢装具学会の最優秀学生演題賞を受賞
機械システム工学専攻博士前期課程2年(櫛橋研究室)の倉科俊介さんが11月10日、 日本義肢装具学会の最優秀学生演題賞を受賞しました。受賞論文題目は「関節リウマチ術後リハビリ用装具の開発~4節回転リンクによる負荷機構とMP関節角度無線伝送の実現~」。
佐伯会長から表彰状を授与された倉科さん(左)
本研究では関節リウマチ術後の手指リハビリテーションを目的とした、運動機能を計測可能なリハビリ装具を開発しました。装具全体の小型・軽量化を実現するとともに、リハビリデータの計測精度向上に成功しました。また、患者の手のサイズや症状に応じて調整可能な設計を採用しており、関節リウマチ患者だけでなく、他の疾患への応用が期待できるとして評価されました。
開発した装具を使用することで関節リウマチ患者の日常生活におけるリハビリ状況をより詳細に把握することができ、術後の運動機能の改善にどのような影響を与えるのかを解明するための有用な手段となることが期待されます。
倉科さんは「このたびの受賞を大変嬉しく思います。ご指導いただいた櫛橋准教授、徳井先生(※)に心より感謝申し上げます。この受賞を励みとしてさらに研究に精進し、工学を通じて他分野の課題を解決できるエンジニアを目指してまいります」とコメントしている。
※国立障害者リハビリテーションセンター研究所所属
■日本義肢装具学会
https://www.jspo.jp/
■ロボティクス学科 櫛橋研究室
https://www.nit.ac.jp/department/robotics/lab/lab1/field