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研究活動
植物が自ら天気予報!?夜間の低温を感知して夜明けの光応答を促進するメカニズムを発見
応用化学科の芳賀健教授が参加する研究グループは、植物が夜間の気温を感知して夜明け後の晴天を予想し、光合成促進のために青色光応答を準備する「天気予報能力」を備えていることを明らかにしました。
植物は光に反応して気孔を開く気孔開口や、光に向かって伸長する光屈性などの光応答を日々誘導することで、周囲の光条件に合わせて光合成効率を最適化します。
本研究では、植物の青色光と温度のセンサ-タンパク質であるフォトトロピン2(phot2)が夜間の低温を感知することで、夜明けの青色光応答を促進することを明らかにしました。晴れた夜には放射冷却によって地表付近の気温が下がるため、夜の低温を感知した植物は夜明け後に晴れると予測し、夜明け後の光合成を活発に行うために青色光応答を促進する「低温誘導性のプライミング」を示したと考えられます。
研究の詳細については以下のPDFをご覧ください。
■応用化学科 芳賀研究室(植物生産工学研究室)
https://www.nit.ac.jp/department/chemistry/lab/lab3/botany