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建築デザイン学専攻の尾島さんが学生設計優秀作品展でレモン賞、平井政俊賞を受賞
建築デザイン学専攻博士前期課程1年(小川研究室)の尾島惇聖さんが5月5日、学生設計優秀作品展組織委員会と(株)レモン画翠主催「第48回学生設計優秀作品展」においてレモン賞、平井政俊賞(個人賞)を受賞しました。受賞作品名は「玉川学園いとなみ峠~住宅密集丘陵地域における建築と道の再構築」。
本展は1978年から半世紀近い歴史をもつ、伝統ある卒業設計作品展です。
尾島さんの作品では、丘陵地域における町と道路の在り方について、従来にはない発想によって表現しています。住宅、遊休地、道路の境界の概念を取り払い、建築物と道路を一体化した中間領域を坂道の屈曲部に設けることで、高齢者や障がい者の移動、荷物の運搬などをスムーズに行うことができるよう考慮しています。併せて、坂道の途中の遊休地に休憩所を設けるなど、移動時の快適性についても配慮しています。
こうした点が、社会性を満たした建築作品として評価されました。
受賞に際し尾島さんは「今後、人間の移動手段が進化していく中で、社会のあり方や都市の様式も大きく変容していくと思います。そうした変化の中で、建築にできることは何か、自身の専門性を通じて何が可能なのかを問い続け、思考を深めていきたい」と研究への意欲を述べています。
■第48 回 学生設計優秀作品展 公式サイト
https://lemongasui.co.jp/lemon-exhibition/
■建築学科 建築設計・意匠研究室(小川研究室)
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/at_ogawa2