日本工業大学 :: 第28回アジア太平洋通信会議(APCC 2023)「Best Paper Award」を受賞

RESEARCH HEADLINES研究活動トピックス

受賞

第28回アジア太平洋通信会議(APCC 2023)「Best Paper Award」を受賞

総務省 電力伝送プロジェクトメンバー(電気電子通信工学科の平栗健史教授 分担機関代表、特別研究員所属の松田崇弘教授(東京都立大学)、木村共孝准教授(同志社大学)、丸田一輝准教授(東京理科大学)で構成)が11月21日、第28回 アジア太平洋通信会議(APCC 2023)において「Best Paper Award」を受賞しました。受賞テーマは「TDM Scheduling Based on Receiver Grouping for Indoor Wireless Power Transfer(屋内無線電力伝送のための時分割スケジューリングをベースとしたグループ受信手法)」です。国際会議では、松田崇弘教授が指導する東京都立大の学生が発表し、受賞を受けています。

本研究発表は、本学が総務省より分担機関の委託研究として実施している「空間伝送型ワイヤレス電力伝送の干渉抑制・高度化技術に関する研究開発:給電用メディアアクセス技術」の研究成果です。
本プロジェクトでは、物理的に離れた端末に対して、電波を用いて電力を供給する空間伝送型無線電力伝送技術について研究しています。複数の端末が存在する場合、それらの端末に公平に電力を供給するためのスケジューリング技術が必要です。信号を受け取った端末は宛先でなくても電力が供給されるという無線電力伝送特有の性質を用いて、端末のグループ化によるスケジューリング手法を提案し、効率的な無線電力伝送を実現しています。

当該プロジェクトは、総務省委託研究として、令和4年より採択され、4年間の研究期間ですが2年目の折り返しの成果として、大変貴重な受賞です。将来、電力伝送技術の電波による給電が実現された際には、電源ケーブルを使うことなく、パソコンやスマホ、その他IoT機器などが自動的に充電され、より利便性の高いサービスなどの提供が期待されます。

賞牌.jpg

【参考】
◆第28回アジア太平洋通信会議(APCC 2023)
https://apcc2023.org/
◆研究室紹介(無線伝送メディア研究室・平栗健史教授)
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media

一覧に戻る