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機械工学科の加藤史仁准教授が令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門を受賞

機械工学科の加藤史仁准教授が4月8日、大阪大学大学院工学研究科の荻博次教授との共同研究で「令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門」を受賞しました。加藤准教授らの受賞研究名は「超高感度無線MEMS水晶振動子センサーの研究」です。

高感度バイオセンサーは、診断や創薬の分野において極めて重要であり、また、高感度ガスセンサーは、環境に優しい水素エネルギー社会の実現に向けて必須です。水晶振動子センサーは、これらに対応することが期待されてきましたが、センサーの構造上、更なる高感度化が困難とされていました。そこで、本研究では、独自の無線技術を考案し、MEMS技術を用いて具現化することで、水晶振動子センサーの感度を飛躍的に向上させました。

この研究成果は、超高感度なバイオセンサーやガスセンサーとして、多くの既存センシングシステムに採用される可能性があります。また、無線かつ無給電による駆動が可能であるため、例えば、原子力発電施設などの厳しい環境下において、取り替えが不要で半永久的に使用可能な水素ガスセンサーとして用いることができます。こうしたことから、安全・安心・快適な社会の実現に大きく貢献することが期待されます。

 

【参考】
◆令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00989.html
◆加藤史仁准教授プロフィール
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/me_katou
 

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