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受賞
応用化学科の髙森さんが表面技術協会の学生優秀講演賞を受賞
応用化学科4年(伴研究室)の髙森明日海さんが11月26日、表面技術協会の第152回講演大会において第14回学生優秀講演賞を受賞しました。
受賞題目は「DLCパターニング成膜基板による脱落乳歯歯髄幹細胞の培養評価」です。
本賞は、近年の受賞者が全員大学院生である中で、学部生としての受賞であり、さらに初めての口頭発表での受賞という点でも大変な快挙です。1年余りの研究であっても、努力次第でここまでの成果を上げられることを示すものとなりました。
本研究では、生体に優しいダイヤモンド状炭素(DLC)薄膜を独自の方法で成膜した基板を使い、従来は破棄されていた脱落乳歯から得られた幹細胞を培養する実験を世界で初めて行いました。その結果、神経細胞として利用できる可能性に関する示唆を得たことが、評価されました。
将来的には、本技術のDLCパターニング成膜基板を細胞の成長を支える足場となる材料として利用することで、事故などで損傷した神経を再生するための医療器具として活用されることが期待されます。
受賞にあたり髙森さんは「このたびは、このような素晴らしい賞をいただき、とても光栄に思います。ご指導くださった先生方や、支えてくださった皆様に心より感謝いたします。多くの方の助けやアドバイスがあってこそ今回の結果につながったと感じています。本当にありがとうございました」とコメントしています。

【参考】
◆一般社団法人 表面技術協会 第152回講演大会
◆環境生命科学科 マイクロ・ナノデバイス研究室(伴雅人 教授)