日本工業大学 :: 建築学科の深和助教が建築学術誌「Building and Environment」の若手最優秀論文賞を受賞

RESEARCH HEADLINES研究活動トピックス

受賞

建築学科の深和助教が建築学術誌「Building and Environment」の若手最優秀論文賞を受賞

建築学部建築学科の深和佑太助教が1月24日、建築学術誌「Building and Environment」の2024年 若手最優秀論文賞(2024 Best Paper Awards for a Young Author)を受賞しました。
論文題目(和文)は「日本のオフィスワーカーの主観的幸福感に対する環境要因の影響分析:構造方程式モデリングによるアプローチ」です。

本誌はElsevier社が刊行するQ1ジャーナル (※) で、屋内外の建築環境と人間の相互作用に関する原著論文、総説、論説および短報を掲載。
※各研究分野の中でインパクトファクターが上位25%以内に位置するジャーナル

若手最優秀論文賞は発表時に筆頭著者が35歳未満である研究者に授与される賞で、査読者による評価を踏まえ、エディターおよび選考委員会による審査・推薦により選出されます。また、受賞論文は  (1)アプローチ、方法、仮説の独創性  (2)建築環境分野の発展への貢献  (3)コミュニケーション/プレゼンテーションの質、文章や図版のわかりやすさ  (4)科学的健全性 といった基準に基づいて選定されます。日本人が受賞するのは2009年以来、今回が2人目となります。

本論文では、オフィス環境の基本的品質や充実度などの要因が主観的幸福感に与える影響を明らかにするため、構造方程式モデリングを用いて分析を行いました。その結果、「仕事の質」「私生活の質」「コミュニティの質」が主観的幸福感に影響を与える構造が示されました。特に、「仕事の質」が主観的幸福感を醸成する上で最も重要な要因であることを明らかにし、「仕事の質」はオフィス環境の充実度に最も大きな影響を受けることが明確化されました。また、多母集団同時分析を用いて、柔軟なワークスタイルの執務者や環境感受性が高い執務者において、「仕事の質」が主観的幸福感に与える影響が強いことが示されました。さらに、多様な家具・什器の存在などのオフィスの空間特性の違いがワーク・エンゲージメントを通じ「仕事の質」評価に大きな影響を与えることも明示されました。

本研究成果は、オフィスにおける働き方の改善やワークプレイスの計画・設計に直結します。特に「仕事の質」を中心とした幸福感に関する影響構造が明確化されたことは、今後の社会において「執務者のウェルビーイングを高めるワークプレイス」を構築するうえで重要な指針となるといえます。

受賞にあたり深和助教は「このたびは名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究で得られた知見を、より良いワークプレイスの実現や人々のウェルビーイング向上に役立てられるよう、今後も研究を深化させていきたいと考えております」とコメントしています。

深和先生.JPG

【参考】
建築学術誌「Building and Environment」(公式サイト)
 「日本のオフィスワーカーの主観的幸福感に対する環境要因の影響分析:構造方程式モデリングによるアプローチ」


建築学術誌「Building and Environment」(公式サイト)
 2024 Best Paper Awards


建築学科 深和佑太助教 プロフィール

一覧に戻る