日本工業大学 :: 電子情報メディア工学専攻の学生が革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2025において「最優秀ポスター賞」を受賞

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受賞

電子情報メディア工学専攻の学生が革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2025において「最優秀ポスター賞」を受賞

電子情報メディア工学専攻博士前期課程1年(平栗研究室)出井翔真さんが10月1日、電子情報通信学会 革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2025において「最優秀ポスター賞(若手部門)」を受賞しました。受賞研究名は「デジタルツインに向けた圃場内伝搬モデル構築手法の検討」です。

本学では、農業の担い手不足という社会課題に応える次世代の農業の姿として「スマート農業」の研究開発を進めています。スマート農業では、ロボットやドローンが農場で生育・収穫の作業を担うことが想定されており、その実現には作業機械を遠隔から確実に制御できる通信技術が不可欠です。
都市部や森林における電波伝搬特性については、ITU-Rなど国際機関でも多くの研究が進められ、標準化されたモデルが存在します。しかし、葉や茎、果実といった作物が密集する農場環境における電波伝搬特性は、これまで体系的に研究された事例がほとんどなく、大きな未解明領域となっていました。
こうした未踏領域を対象に、農場環境をバーチャル空間に再現してシミュレーション解析を行った点が、本研究における最大の新規性です。これにより、ロボットやドローンの安定的な制御基盤を築くための新たな知見を提供するものであり、その先駆的な取り組みが高く評価されました。

受賞に際し出井さんは「今回、最優秀ポスター賞という賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導いただいた平栗教授、研究に大きくご助力いただいた八戸工大の柴田教授、都立産技高専の髙﨑教授、そしてご協力いただいた企業の皆さまに心より感謝申し上げます。今回の受賞は、多くの方々のご支援のおかげで得られた成果です。MIKAは200名近くの通信の専門家が参加する大規模な学会であり、その中で評価をいただけたことは大きな自信となりました。今後もこの経験を糧に、より一層研究活動に邁進して参ります。」と語っています。

出井さん(HP)②.jpg

【参考】
電子情報通信学会 革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2025
電気情報工学科 イノベーティブAgriComm研究室(平栗健史 教授)

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