建築仕上げ材料研究室 (藤井佑太朗)|建築学科・生活環境デザインコース|学部・大学院|実工学教育の日本工業大学

建築学部建築学科・生活環境デザインコース

建築仕上げ材料研究室

藤井 佑太朗 助教

教員紹介

研究室紹介

人間が建築物内で生活するうえで最も触れる時間が長い建築部位は、床です。重力のある地球で暮らす以上、床は離れることのできない部位であり、そんな部位だからこそ要求される性能も安全性、快適性、耐久性など多岐にわたります。また、床の性能は、人間が接する仕上げ材料の性能のみならず、それらの下地となるコンクリートや木材といった下地材料の性能も大きく関わってきます。藤井研究室では、下地材料から仕上げ材料まで全てを複合的に捉え、より良い床について日々研究を行っています。

主な研究紹介

床下地と仕上げ材の性能の関係

上述のように、床の性能は、仕上げ材の性能だけではなく、それらを施工する下地の性能も大きく関わってきます。そのため、両者について、材料の特性から施工の仕方まで複合的に考えなければなりません。当研究室では、下地の作成から仕上げ材の施工まで一貫して行うことで両者の関係をより詳細に検討し、学術的観点から良い床作りを目指しています。

テーマ① 床下地と仕上げ材の性能の関係.jpg

床の耐動荷重性

近年、医療施設や生産施設などで発生例が増加している床の不具合として、台車やフォークリフトが走行する際の動荷重による仕上げ材のふくれや剥離が挙げられます。これらの不具合は、見た目が悪いだけでなく、人が躓いたり、台車が正常に走行できなくなるなど重大な事故に繋がりかねないものです。当研究室では、床にかかる荷重を分析し、それを再現する試験装置を試作,運用することで、どのような床の構成であれば不具合が発生しにくいか、どれくらいの期間保ってくれるのかを明らかにし、不具合による事故の減少に貢献したいと思い日々研究に励んでいます。

テーマ② 床の耐動荷重性.jpg