建築学部建築学科・生活環境デザインコース
研究室紹介
本研究室では、「環境共生」をキーワードに、住む人の健康・快適性に加え、地球環境に配慮した住宅の設計や研究に取り組んでいます。緑で日射を遮り、風通しを良くして涼を得ることや、し尿を堆肥化して畑へ還すなど、極力設備に頼らない住宅設計を心がけています。
うんちもおしっこも、見方を変えれば、暮らしを豊かにする貴重な資源です。人にやさしく地球にやさしい暮らしを真剣に考えています。

主な研究紹介
震災時におけるコンポストトイレ利用に関する研究
災害時のトイレ対策については、避難所でのマンホールトイレや仮設トイレの研究事例が挙げられますが、災害後も自宅で過ごすこと、即ち、自宅で排泄することを優先して検討するべきではないでしょうか。現在の住宅は、建物性能の向上により耐震性能が改善されてきましたが、断水してトイレが使用できなくなれば、たちまち、その家には住むことができなくなってしまいます。したがって、できる限りライフラインに依存しない自立した暮らしへのシフトが求められています。
本研究では、水と電気を一切使用しないコンポストトイレを開発し、住宅のセカンドトイレとして普及させることで、災害後も自宅で過ごすことができる住まいを目指すことを目的としています。


籾殻・おがくずを用いた台所排水の簡易浄化システムに関する研究
家庭から出る雑排水を、籾殻やおがくずを使って浄化するとともに、浄化に使われた籾殻・おがくずを堆肥として畑へ施肥し、野菜を育てることに活用する。本研究では、このような窒素循環のしくみを身近につくることで、生活を豊かにすることを目指しています。

