建築学部建築学科・生活環境デザインコース
研究室紹介
研究室では、住まい、集合住宅、団地、地域をフィールドとし、人々の生活をアンケートや観察、ヒアリング、文献等により理解し、暮らし方から新しい発想を得て、豊かな住環境を目指し、提案を行います。特に家族構成や社会情勢の変化によるライフスタイルの変化に着目し、誰もが安全に暮らすことのできる住生活のデザイン、安心できる生活を支える施設環境デザイン、豊かな生活を支えるコミュニティデザインを大きなテーマとして研究を進めます。
主な研究紹介
集合住宅の「住み継ぎ」を可能にする住環境に関する研究
マンションや住宅団地の建物の長寿命化が進んでおり、住まいは、何代も住み継いでいくことが求められています。既存の住まいが選ばれる条件は良好な住環境であることが不可欠ですが、良好な住環境として何が求められるかは、生活者の価値観やライフスタイル、家族構成等、様々な条件が影響していると考えられます。そこで、研究室では良好な住環境の維持に必要なことや、更にこれらを支える居住者間コミュニティの継続手法を検討し、次の世代に「住み継がれる」要件を明らかにする研究を進めています。
住まい方および住環境評価に関する研究
住まいをどのように住みこなしているか、居住者が住環境をどのように評価しているかを把握し、ライフスタイルに適合する住宅計画について研究しています。例えば、高齢化による身体機能低下に合わせた住まい方の工夫の実態や、高齢者の生活習慣が住宅内の生活用品の状態に与える影響の把握から、安全な生活を実現するための要件を抽出します。また、子どもの成長と共に変化する居室の使われ方の実態から、ライフスタイル変化に対応可能な住宅計画の提案を行います。
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住宅・集合住宅・団地をフィールドとしています -
観察調査での分譲マンション団地内のお祭りの様子 -
住宅団地内の買物施設変化も研究しています