日本工業大学 :: 電気電子通信工学科の杉山巧実さんが電子情報通信学会コミュニケーションシステム研究会において「学生セッション優秀発表賞」を受賞

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受賞

電気電子通信工学科の杉山巧実さんが電子情報通信学会コミュニケーションシステム研究会において「学生セッション優秀発表賞」を受賞

電気電子通信工学科4年(平栗研究室)の杉山巧実さんが7月16日、電子情報通信学会コミュニケーションシステム研究会の「学生セッション優秀発表賞」を受賞しました。この賞は22名の学生の発表から2名の優秀な発表が選出されるものです。

杉山さんの受賞論文名は「ドローンを用いた大規模メッシュネットワーク構成方法の検討」。平栗研究室では、ドローンが無線中継局となり空中に大規模な通信ネットワークを構築する研究プロジェクトを進めています。このドローン通信の研究ではいくつかの研究課題が挙げられており、そのひとつに、これまで地上で使われていた通信技術が空中で使われることによる空中通信ならではの問題があります。空中には地上のような建物や障害物がないため、想像以上に電波が広がり、通信できるエリアが広がる半面、想定外の電波干渉が生じます。本研究発表では、この問題を解決するための方法を提案しました。その方法は、計算上だけの設計だけでなく、実際にドローンを飛行させて通信することを見据えた技術であることから、実現性において高く評価されました。

ドローンを用いた研究開発は世界中で盛んに進められており、様々な用途が期待されています。その中で本研究の目的は、災害時に機能不能となった通信インフラの代わりにドローンを情報伝達・収集に活用することです。また、災害時だけでなく5Gなどの新しい通信技術と連携し、空中での立体的なネットワークを用いた新しいサービスの創発にも期待できます。

受賞に際し杉山さんは「学部4年生で初めて学会に参加しましたが、そこで学生セッション優秀発表賞という賞を頂き大変嬉しく思っています。また、このような賞を私が受賞できたことに大変驚いております。この度の受賞は、平栗教授や伊藤准教授のご指導のおかげです。今後もより一層研究に励み、多くの研究成果を発表できるように精進して参ります。」と語っています。


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受賞した杉山さん
 

【参考】
◆電子情報通信学会 コミュニケーションシステム研究会(CS)開催プログラム
https://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=ce635d600d6c5a83af762ff479deb9f93c439ce28e0d377d1eb9c1d9076010a9&tgid=IEICE-CS&charset=UTF-8
◆基幹工学部 電気電子通信工学科
https://www.nit.ac.jp/department/electronic
◆平栗健史教授 無線伝送メディア研究室
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media
◆先進工学部 情報メディア工学科 伊藤暢彦准教授プロフィール
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/tm_ito

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