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受賞
建築学科の吉野教授が空気調和・衛生工学会の学会賞論文賞(学術論文部門)を受賞
建築学部建築学科の吉野一教授が5月15日、第63回空気調和・衛生工学会において、学会賞論文賞(学術論文部門)を受賞しました。
受賞論文題目は「空気循環系における動的定常濃度を用いた換気効率測定法の開発」です。
本論文は、第1報では動的定常濃度の概念および漏気による影響の検討(№309)、第2報では空気齢測定の適切なデータ収集に関する検討(№314)、第3報では動的定常濃度を用いた空気齢分布の測定手順および実験的検証(№321)の3報から構成されています。
この手法により、これまでの開放系(換気がありの状態)における新鮮外気の混合状態を空気齢で評価する測定手法と同様に循環系(換気がない状態)においても、例えば、空気清浄機から給気される清浄空気やエアコンから給気される空調空気の室内の混合状態をトレーサガスを用いて測定することが可能となります。また、従来の開放系における空気齢測定に要する時間と比べて、本研究で提案する「動的定常濃度」の概念を用いることで、測定時間の短縮化も図ることが可能です。
【参考】
◆公益社団法人 空気調和・衛生工学会
https://www.shasej.org/
◆空気調和・衛生工学会:第63回学会賞論文賞および同奨励賞受賞者一覧https://www.shasej.org/award/award2025/houkoku/2025ronbun.pdf
◆建築学科 吉野 一 教授 プロフィール
https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/at_yoshino